いつもはボクサーブリーフですが、夏場は開放感あるトランクスで
さて、145回めは「サンスペル(SUNSPEL)」のトランクスです。
じつは 普段はグリジオペルラ(GRIGIO PERLA)か、ハンドバーク(håndværk)の黒いボクサーブリーフを穿いてるんです。結構しっかりとホールド感のある。
ただ夏、とくに日本の夏って暑いだけじゃなくて 湿度が高くて蒸すじゃないですか。そうなると、My SONも蒸れて可哀想…。通気性の良い機能素材なら涼しいのかもしれないんですが、できれば天然素材、化繊が入っていても数パーセントくらいでとどめておいてほしいのが正直なところ。
メッシュなんて選択肢もあるんでしょうが、銭湯なんか行ってメッシュのパンツ穿いてるヒトに出会ったら、ちょっと身構えますよね? 僕だったら身構えて 恐らく距離をおきます。
というわけで、涼しいパンツとなると、必然的に開放感たっぷりなトランクスになるわけですね。
世の中には数多アンダーウェアブランドがあり、すごく安価で手に入れられることもありますが、My SONにも素敵な肌触りを味わわせたい。となると、候補は絞られ、高級なアンダーウェアと言えば、な サンスペルに辿り着くわけですね。
お尻に接ぎ目がないよう一枚の生地を使用していたり、細部の縫製は肌への違和感を軽減するためにフラットに仕上げてあるなど、とにかく作りは素晴らしいんですが、最近はイギリス製でなく、ポルトガル製になってしまっており…。
決してポルトガル製が劣るとは思っていないんですが、"ブランドは誕生した国で作っていて欲しい"なんていう小さなこだわりがあるので、過去にアチラコチラで清水ダイブしてはストックしたイギリス製のものをおろしては 大切に穿く日々が続いています。
とは言え、このクラシカルでイイ味出したビニールのパッケージに納まっているのは わずか数枚。年々暑さが厳しくなり、春も秋も短くなって着用期間が長くなれば、必然的に痛むペースだって早まる。いつまでイギリス製のトランクスを堪能できるのか、ヒヤヒヤしています。
さすがに下着ですから、古着ってわけにもいかないですし(笑)。イギリスの片田舎とか行ったら まだデッドで残ってたりするのかな??
とりあえず、いつかやってくる終焉に備えて、新しい夏用トランクス探しをしてるんですが、穿き心地、作り、コスト面のバランスが優れるモノには なかなか出逢えていません…。まだまだ探さないとです。
ちなみに、サンスペルでシーアイランド・コットンを使ったトランクスは、いまだにイギリス製で、ロングイートンにある自社工場にて、ひと握りの熟練した職人によって丁寧に生産されてるそうなんですが、お値段なんと! 2万5000円(税抜)。8%の消費税分だけで それなりのトランクスが買えてしまいます…(笑)。
このクラスをサラッと買えるクラスのオトコを目指したいものですが、2万5000円のトランクスを脱いで現れるMy SONに その価値があるようにするのは至難の技でしょうね。
Photo:Shimpei Suzuki
Text:Ryutaro Yanaka