新作MIBインターナショナルにレクサスRC F登場!
2019年6月14日(金)から公開される「メン・イン・ブラック」(以下、MIB)シリーズ第4作「MIBインターナショナル」に「レクサスRC F」が登場します。今回はスピンオフ作品なのでトミー・リー・ジョーンズ&ウィル・スミスのコンビは登場しませんが、誰と見てもハズレない作品に仕上がっている模様。
MIBシリーズは第1作目の公開が1997年。前出2人は名コンビを披露しましたが、年齢や高騰するギャラを考慮すればそろそろご勇退の時期。変わって本作ではイケメン俳優のクリス・ヘムズワース(エージェントH)と、外したマイケル・ジャクソンのコスプレにしか見えないテッサ・トンプソン(エージェントM)のふたりが主演キャラ。興行収入によっては次回作への期待も高まります。
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主演キャラの若返りと男女ペアという要素は別として、活躍するエージェントの愛車に選ばれたのが新型「レクサスRC F」です。今回はロンドンが舞台ですので、歴史ある町並みと黒いレクサスの取り合わせも注目の映画です。
「レクサスRC F」の価格はエントリーグレードが1,021万909円、カーボンエクステリア・パッケージ1,099万6,364円、サーキットスペックのパフォーマンス・パッケージ(北米ではトラックエディション)が1,404万円となります。
このモデルのキモは、いまでは希少な高回転型5リッターV8の2UR-GSEエンジンです。以前は同ブランドのISやGSにも設定がありましたが、型式は同じでも中身はかなり異なります。このエンジンを開発したヤマハ発動機の資料によれば、吸排気系、バルブやシリンダーヘッド、クランクピン径など、かなりの部分が別モノです。
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全面的に見直された2UR-GSEエンジンですが、ワタシが注目したのは“官能性能”という一文。具体的には「サウンド」、「レスポンス」、「伸び感」が主たるテーマとか。環境性能やパフォーマンス的こだわりもありますが、スポーツカーに必要不可欠なサウンドに関し、低回転域では低音、中回転域では吸気音、高回転域ではクリアでリニア感のあるチューニングを施しているそうです。
ワタシがパグ犬のエージェントFなら、夜な夜なクラブ活動するよりもエージェントHをそそのかして英国最古のレースコース、マン島のスネーフェル・マウンテン・コースを走りまくります。クリス・ヘムズワースは映画「ラッシュ」でジェームス・ハント役を努めましたので ハンドルさばきも板についたものでしょう。
「レクサスRC F」に搭載される2UR-GSEエンジンは、最高出力354kW (481ps) / 7,100rpm、最大トルク535Nm / 4,800rpmというスペック。映画のなかでは離陸シーンもあるようですが、スクリーンでのバエ具合は各自ご判断ください。
さて、話題を戻せば最上級グレードであるパフォーマンスパッケージの約1400万円というお値段です。この金額だと991型の911Tが買えてしまうのです。もしこの点で迷う方は2リッター直4ターボのRC300を選ぶべきです。最高出力180kW(245ps) &最大トルク350Nmと十分なスペックですし、ベース価格608万円はまさに対価といえるでしょう。
同ブランドの方向性が今ひとつ見えませんが、「レクサスRC F」に関し一言添えれば、いずれ語り継がれるであろうピュアスポーツであることは疑いようがありません。一線級のパフォーマンスもつ日本のスポーツカー。モーターアシストが付く前にお買い上げください。
Text:Seiichi Norishige
レクサス
0800-500-5577(レクサスインフォメーションデスク)
■映画『メン・イン・ブラック:インターナショナル』予告