FASHION ― エロサバ

干場の「エロサバ」

ストイックな着こなしに不良っぽいスパイスを振り掛けると……

2018.11.14 2018.11.14
2018.11.14

ドレスコードを十分理解しながらも、自分流に着こなす

黒のスリーピースの着こなし 第2弾です。もはや、間違い探しゲームのような感じですが、さてさて、正統派(のつもり)な前回と違うのはどこでしょうか?

賢明な読者の皆さんならおわかりですね。スーツとシャツ&タイは一緒。サングラスをプラスして、素足にスリッポン、手にはエルメスのバーキンを持ってみました。それだけで、こんなに印象が変わるということを証明したかったんです。

アイテム

スーツ/guji
シャツ/クロスクローゼット
ネクタイ/タカシマヤ スタイルオーダー サロン
ポケットチーフ/ロロ・ピアーナ
サングラス/ジョルジオ アルマーニ
時計/ヴァシュロン・コンスタンタン
バッグ/エルメス
靴/WH

イメージは、パパラッツィの世界ではイタリア一有名なファブリツィオ・コロナ。本人自体が、有名人の衝撃写真を撮影しては、ゆすり・たかりなどを繰り返すゴシップ王ではありますが、その風貌や着こなしはマジでエロ過ぎ(イケメンです)。スーツを着ていても、フェロモンがドバドバ溢れているんですよ。

で、この着こなしを解説すると、基本的な構成要素は真面目そのものですよね。まあ前回、言い忘れたことを書き足すと、スリーピースは、日本が誇る国内屈指のファクトリー、リングヂャケット謹製ということぐらいでしょうか。

日本人の前肩体型にフィットするパターンや、奥行きのあるアームホール、熟練職人のよる丁寧なアイロンワークと縫製など、既製服なのに立体的で まるでオーダーメイドのように僕の体をやさしく包み込んでくれるんです(うっとり❤)。

パンツの裾幅は15センチ、5センチ幅のダブル仕立てで裾上げをしています。

で、抑制を効かせた分、足元でどーん! ボリュームのある厚底のタッセルシューズを素足に履いて、エロをここに凝縮しました。ヒモ靴だと、どうしても肌の露出面積が少なくなってしまうので、あくまでもスリッポンを選ぶのがポイント。

本当は、松崎しげるパイセンよろしく、真っ黒に日焼けして夏にしたかったスタイルなのですが、あっという間に夏が過ぎ去ってしまい、その計画は来年へと持ち越しに……(涙)。

ファブリツィオ・コロナ的には、ノータイでもいいと思いますし、シャツをバンドカラーに替えてみても不良っぽくていいかもしれません。

ドレスコードは十分わかっているけれど、自分流に着こなしている感じがいいと思うんですよね。なんだか余裕があるような感じがするじゃないですか。そういう意味では、ここにエルメスのバーキンをもってきたのも意図があって、わざとこれ見よがしなラグジュアリーなものを加えることで、悪趣味ギリギリのゾーンを攻め込んでみました。

そういうギャップとか、アンバランスな感じってセクシーな感じがしませんか? ほら、すごく整った顔をしているのに、唇が少しだけ厚いとか、口元にホクロがあるとか、そういう女性ってめちゃくちゃセクシーじゃないですか。

近いところで言うと、ドルチェ&ガッバーナのスタイルもそんな感じですよね。ウィメンズにはなりますが、モニカ・ベルッチやマドンナを起用したキャンペーンビジュアルなんて、黒と白の世界観が最高でしたよね。本当、シビれました。

ただね、僕が天邪鬼なのかもしれませんが、それをドルチェ&ガッバーナでやってしまうと、そのまんまになってしまうじゃないですか。干場義雅ではなく、ただのコスプレおじさんになってしまう危険性がある。

だから、自分のなかで一回翻訳して、腹落ちさせてから、それを表現してみたかったんですよ。シルエットだったり、全体のバランスであったりね。

言うなれば、東京の感覚に引き寄せたのがこのスタイルでしょうか。お堅い職場ではムリだと思いますが、装うことが楽しめる席だったら、こんな組み合わせも絶対にあり! 今回は、自分でも気分が上がりましたもん。

今回のスタイルのキモは……。

● 不良っぽい感じはやっぱりエロい。
● そのくせ、真面目を装うのはもっとエロい。
● ただ、ルールは知っておくのが大切。
● そのうえでの自分流じゃないと、恥をかく危険性も。
● だからこそ、スーツやシャツ&タイはオーソドックスなかたちを。

Photo: Ikuo Kubota (OWL)

Styling&Model:Yoshimasa Hoshiba

3冊目の書籍が発売しています。今回は、難しいとされる大人のカジュアルスタイルについて書いています。読んでない方はぜひ!

干場義雅が教える

「究極の私服」
(日本文芸社)

2冊目の書籍は、色気についてです。
普通に見えて、なぜか人を惹きつける男の共通点について書いています。読んでない方はぜひ!

一流に学ぶ

「色気と着こなし」
(宝島社)

1冊目は、スーツの着こなし術から世界の一流品選びまで、基本的なことやお洒落の本質について書いています。読んでない方はぜひ!

世界のエリートなら誰でも知っている

「お洒落の本質」
(PHP出版)

【エロサバ】-Hoshipedia

「エロサバ」とは、エロいコンサバの略で、干場の哲学により生まれた造語。シンプルでベーシック、コンサバティブな洋服を着ているのに、なぜかエロく見えるスタイルのこと。例えば喪服の女性。成熟した大人の女性が喪服を着ていて、メイクもナチュラルで抑制しているのに、不思議と色っぽく見えるスタイル。例えば、普通の白いシャツを着ているのにも関わらず、胸元のボタンの開け方や袖口のまくり方でSEXYに見えるスタイル。粗悪な素材でデザインが変わっているシャツでは駄目。上質な素材でベーシックなシャツだからこそ、崩して着こなしても上品さが保てるのです。男性で例えるなら、仕立てられたグレーの無地のスーツを着て、上質な白シャツに黒の無地のネクタイのような極めてコンサバティブなスタイルをしているのに、内側から大人の色気が香るスタイルのこと。

Author profile

干場 義雅
干場 義雅
Hoshiba Yoshimasa

FORZA STYLE 編集長 兼 ファッションディレクター

尊敬する人は、ロロ・ピアーナの元会長セルジオ・ロロ・ピアーナさん、ピエール・ルイジ・ロロ・ピアーナさん、トッズの会長ディエゴ・デッラ・ヴァッレさん、格闘家のブルース・リーさん、初代タイガーマスクの佐山サトルさん。
スポーティでエレガントなイタリアンスタイルを愛し、趣味はクルーズ(船旅)と日焼けとカラオケ。お酒をある一定以上飲み過ぎると、なぜだか一人感無量状態になって男泣きする小誌編集長。1973年、東京生まれ。

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