FASHION ― フォルツァー鳥居直樹のメガネ探し「似合ってナンボ!」

『HIBIYA CENTRAL MARKET/CONVEX』で出逢った、超絶ヴィンテージメガネの魅力とは

2018.10.2 2018.10.2
2018.10.2

フォルツァー鳥居直樹さんの「似合ってナンボ」連載6回目は、ついに鳥居さんのリクエストを実現。訪れたのは今春オープンした東京ミッドタウン日比谷3階にある「ヒビヤ セントラル マーケット」内のヴィンテージアイウェア専門店『CONVEX(コンベックス)』。この店に興味をもったのは、「職場が近くて、ランチに来たときに気になった店です。店頭に商品があまり出ていないので、“どんな感じの眼鏡屋なんだろう?”と一度話を聞いてみたかった」と言います。

「ここで会ったが百年目」のフランス・ヴィンテージ

『コンベックス』は、札幌のヴィンテージアイウェアショップ『Fre’quence』の柳原一樹氏が厳選した、1940~50年代の貴重なデッドストックのアイウェアとオリジナルブランドを扱う眼鏡店。海外の銀行窓口を彷彿とさせるカウンターがあり、スタッフと向き合って、気に入った一本をゆっくりと選んでいくユニークなスタイルも話題となっています。

仕入れも担当している店長の宮川佑介さんは、「店頭には20本ほどしか置いていませんが、ストックは400本ほどあり、お客様にはカウンターに座っていただいて、“どういうメガネが欲しいのか”という会話から、最適な一本をご紹介していきます」と説明すると、鳥居さんは店長の話を聞いて納得の様子。

「家具のヴィンテージなど、あの何ともいえない味わい深さは好きですね」という鳥居さんに、「コンベックスは、アートピースとも呼べる40~50年代のフレンチ・ヴィンテージのアイウェアを中心に扱っています」と宮川さん。「戦前はフランスのジュラ地方が眼鏡生産のメッカで、30年代には眼鏡工房が約300社あったといわれています。コンベックスが扱っているフレームの9割以上は一点物で、実際に2~3万本を見てその中から1本選べるかどうかという希少性の高いフレームも揃えています」と続けます。「それはもう、気に入ったら買え! ということですね」と笑う鳥居さん。会話のジャブの応酬でなごやかな雰囲気になってきました。

『コンベックス』宮川佑介店長
ヴィンテージアイウェアはどこが違う? ここが違う!

「店長はヴィンテージのアイウェアのどこに惹かれるのですか?」という鳥居さんの質問に、40年代のヴィンテージメガネを掛けている宮川さんは、「カタチとバランスの良さ、そしてセルロイド生地の美しさと稀少性ですね」と即答。

「このメガネも5年掛け続けていますが、とても気に入っています。フランスのメガネは、左右のレンズの環(わ)が寄っているので、手に取ってパッと見た感じは小さいと感じると思いますが、フィッティングすると顔にすっきり馴染みます」と宮川さん。フィッティングのポイントは“顔幅ではなく、瞳孔距離で合わせる”といいます。

サイズ感と同時に、素材のセルロイドも大きな魅力で、コンベックスが扱っているフランスのヴィンテージフレームは、今では生産できないセルロイド生地を使用。「各国のヴィンテージフレームを探し回りましたが、フランスの生地が一番高品質で、デザイン性に富んでいます。セルロイドは天然素材(べっ甲)の代用品として生産された合成樹脂で、フランスではその黎明期のものを使用しているので、油分を含んでいて、しっとりとした質感が特徴。独特のツヤ感と併せて、もう二度と手に入りません」と店長。

また、ヴィンテージフレームは眼鏡工房で一点ずつほぼハンドメイドで作られているので、テンプルのデザインや角のアールの処理、蝶番の付け方など、細かくディテールが違うのも魅力となっているといいます。

店長の説明を聞いて、「デニムにしろ、軍パンなどミリタリーウェアなども、行き着くところはオリジナルになりますよね」と鳥居さん。いよいよ、店長が選んだヴィンテージフレームを掛けてみます。

太いテンプル、印象を決めるカッティング

鳥居さんの希望である“仕事でも掛けられるヴィンテージ”に合わせて宮川店長がまずセレクトしたのは、40年代に作られた「クラウンパント」デザインの「イエロートートイズ」というカラー。

「鳥居さんは、目と目の距離が比較的近く、頭の形は平均的なので、フランスのヴィンテージフレームは良くお似合いになると思います」とフィッティングすると、「店長の説明通り存在感がありますね。濃いめの色が好きなので、これはいいかも」と、いろんな角度から検証します。

フレーム18万5000円(税抜)(CONVEX)

次に掛けてみたのは、デザインは同じく「クラウンパント」の「ローズ」カラー。50年代のヴィンテージのデッドストックで、「こういう薄くてきれいなローズは初めて見ました。フレームの形を強調しすぎないし、優しい印象になっていいですね」と鳥居さん。

フレーム6万5000円(税抜)(CONVEX)

次に掛けたのは、50年代のデザインは「パリジャン」でカラーは「トートイズ」。店長は、「フランス特有の呼び名のデザインで、レンズは正方形に近いフォルムなので掛けやすい一本です」と推奨。鳥居さんは、「ちょっと変わったメガネでサイズも小さい感じですが、違和感なく掛けられます。実際に掛けてみると新しい発見がありますね」と感激の様子。

フレーム10万円(税抜)(CONVEX)

最後に掛けたのは、ディレクターの柳原氏が展開するオリジナルブランド『ギュパール(gue’pard)』のメガネ。「福井・鯖江の小さな眼鏡工房で作られているフレームで、柳原がデザインを手がけています」と店長。型番「gp-05」のカラー「ノワール」を掛けた鳥居さんは、「カタチは前に掛けたパリジャンに似ていますね。黒は色が強いイメージがありましたが、デザインと色がマッチしているので、掛けてもあまり重く感じません」と感想を。

『コンベックス』ではメンテナンスはもちろん、目の検査も行っていて、カールツァイスとニコンのレンズも扱っています。

フレーム2万5000円(税抜)(gue’pard /CONVEX)

さて、今回の“似合ってナンボの一本”は、最初に掛けた40年代のクラウンパントのイエロートートイズに決定。「一本一本個性があってとても良かったです。カウンターに座ってメガネを吟味していると、お気に入りのバーに来ているような感じですね。迷って長居しそうです。宮川店長は、高いフレームも多いので、即決せず写真を撮って帰る方も多いですが、寝る前などに写真を見て、やっぱり欲しくて来店する方もたくさんいますと言っていました。すごく分かる気がします」と、店長との会話も含めて良い時間を過ごしたようです。

【問い合わせ】
HIBIYA CENTRAL MARKET/CONVEX(ヒビヤ セントラル マーケット/コンベックス)
東京都千代田区有楽町1-1-2 東京ミッドタウン日比谷3F
HIBIYA CENTRAL MARKET
03-6205-4453
営業時間:11:00~21:00
休館日は施設に準ずる
https://hibiya-central-market.jp/shop/02.html


Photo:Shimpei Suzuki
Text:Makoto Kajii
Edit:Ryutaro Yanaka

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