女性はニオイに敏感!?
盛夏のみぎり、皆様はお元気でお過ごしのことと存じます。御機嫌よう、恋愛中毒JAZZシンガー「ぺぺ」ことRIKAPEPEです。 もう8月ですね。
JAZZというのは、男女にまつわる恋愛のストーリーがほとんど。男と女の歌を扱うのですから、酸いも甘いも人より多めに気絶して参りました。この連載では、ぺぺが毎回読者の皆様からいただいた恋愛相談に対して、JAZZシンガー目線のユルっとした恋愛アドバイスと共に、ちょっと元気が出るJAZZナンバーをご紹介してまいります。
さて、今回もお盛んな読者からの4回目のご相談は
「デートで彼女にキスをした次の日から連絡が来なくなりました。女心がわかりません」
という34歳男性からのお悩みにお答えします。いいですね、夏っぽい話題ではないですか。では、さっそくお便り拝見しちゃいましょう。
ペペ先生。聞いてください!3回デートしてすごくいい感じの女性がいました。しかし、4回目のデートでキスをした次の日から連絡が来なくなったのです。まったく女心がわかりません。酷い。ひと夏の恋で終わってしまうのでしょうか?
(サービス業 34歳 ポケモンさん)
なるほど。好意のある女性にいきなり連絡を絶たれてしまうのは辛いですね。
でも、ぺぺはその答えがすぐに分かってしまいましたよ。では、こちらから逆質問です。
「キスの相性ってあると思いますか?」
ぺぺは絶対あると思います。特に女性は男性よりも敏感な生き物です。お付き合いする方とのキスの相性を事前に確認する女性も多いみたいですよ。
キスの相性というと、<唇の感触>とか<キスのタイミング>を気にする人も多いですが、それって「何とかなるキスの問題」です。男性が緊張しちゃって唇に力が入りすぎてたりとか、もしタイミングが合わないなら、彼のプライドを傷つけないように上手に教えてあげればいいですし(笑)。
「何とかならないキスの問題」は、遺伝子レベルでの相性のこと。唾液の味とかニオイとかですよ。男性はそこまでニオイを敏感に考える人はいないと思います。しかし、女性の中ではよく聞く話題です。「彼とはいい感じなのに、何故かキスすると違和感がある」「彼のことを嫌いになった瞬間に、キスの味がマズくなった」とか。ぺぺの場合も、キスが合わない彼とは長く続きませんでしたね。そして余談ですが、遺伝子レベルで恋していた相手は、「キスの味が無味無臭」。唇を重ねる度に気絶!うふ。
♡ぺぺ先生よりHOW TO KISSのアドバイス♡
キスの仕方をご伝授する日が来るとは夢にも思いませんでしたが、ぺぺが男だったらこうするであろうキスの進め方を申し上げます。
1回目:相手の様子を伺うフレンチキス
デートの別れ際にカジュアルにキス。イタリア男だと思い込んで挨拶のキッスをしよう。これで彼女も1週間は貴方のことが忘れられない筈。
2回目:夜道で強引に突然のキス
前回のキスで彼女が嬉しそうな感触だったら、2人で並んで歩いている時に不意打ちにキス。急に立ち止まって「何?」という彼女に少し強引にしてしまおう。
3回目:まったりキス
彼女はもう貴方に気があります。ややボディタッチを交えながら、お話をしながらリラックスしてキスを楽しみましょう。
一つだけキスのポイントを申し上げると、「唇に力を入れない」「直ぐに舌を入れない(笑)」です。わりとテクで勝負しようという人が多いですけど、あまり気持ちよくないんですよ。素材を活かすというか、唇の柔らかい質感を肌に優しく押し付けるだけでもわりと気絶しますので。まずは、ソフトなキスをマスターすることをお勧めいたします。ポケモンさんの奇跡の上達、楽しみにしておりますよ。
さて、今回ご紹介するナンバーは「DESAFINADO」。 アントニオ・カルロス・ジョビンによってつくられた可愛い恋のナンバー。歌詞の中で「前は君のキスで体が熱くなったのに、今はオーケストラも響かないんだ」とありますが、まさに今回のテーマにぴったりではないでしょうか。では、次のナンバーでお会いしましょう。艶ュー。
■おすすめのJAZZソング
DESAFINADO 1959(John Hendricks / Antonio Carlos Jobim)
【和訳】
恋はいつまでも終わらないメロディ。詩人はそれをシンフォニーに喩えるのさ。月明かりに指揮されたシンフォニー、でも僕たちが歌うとなぜか調子外れ。前は君のキスで体が熱くなったのに、今はオーケストラでも響かないよ。君はいつもと違う歌い方をしているようだ。ボサノバみたいにスイングしてよ。
Photo:Yoshihiro Kamiya
Text:RIKAPEPE
Edit:栗P
RIKAPEPE(リカペペ)
ジャズ歌手/文筆家
カワイイが正義である現代に於いて忘れられがちな『色気』を再考し、往年女優が映画の中で歌い演じていた歌唱スタイルを現在の感覚で表現している。ジャズに魅せられたのは、音楽性というよりもスタンダードソングの歌詞と自身の恋愛観とシンクロニシティから。そこに若者が流行歌を歌うのとなんら変わらない意味を見つけ、ジャズを歌い始める。また音楽に加え、大学で学んだ女性の生き方と共に変容する服飾史や、自己の恋愛遍歴を活かしたユニークな執筆活動もおこなう。現在は、自己のバンド、宣伝音楽のレコーディング、オーダーメイドスーツブランド「SUITBAR」と協力した衣装デザインなど多岐に渡る活動を展開している。
【HP】
rikapepe.jp
【instagram】
https://www.instagram.com/rikapepe/