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FASHION ー エコラグ

干場の究極ワードローブ! キーワードは"エコラグ"

第173回 掘り出し物だったラルディーニのチェックジャケット

2017.4.26
2017.4.26

数十着を試着した末、 見つけた体と心にフィットする一着

これを買ったのは8年前、いや10年前だったかな。記憶が定かではありませんが、毎度おなじみの高円寺の古着店「サファリ」で発見して、クラシック柄だし着こなしやすいと思い、ついつい手が出てしまいました(笑)。段返り3ボタンに2パッチポケットというのも極めてオーソドックスですしね。いつもそうなんですけど、サファリ行くといろんな服を試着しまくるのがお約束の恒例行事。このときもジャケットを30着以上試してみて、自分の体にいちばんしっくりきたのがこの千鳥格子の一着でした。

人気のラルディーニだから買ったわけではなかったんですが、結果的にここに行き着きました。ラルディーニはイタリア中心部のアンコーナで1978年の創業以来、世界に名だたるビッグメゾンのOEMを手がけてきた実績のあるファクトリーによるブランド。そういった背景もあって、時代感覚に優れているんですよね。製品染めや製品洗い、ハンドペインティング、コントラストステッチ、拝みボタンなんかのディテールを上手に組み合わせて、新しい表情を生み出すことでも知られています。このジャケットも英国由来のクラシック柄なのに柔らかさと品がありますよね。

で、当時、大人はウィークデイには最低限ジャケットを着ていないといけないと考えていた時期だったんですね。僕みたいな自由業をやっていると、なにを着てもいいわけじゃないですか。でも、そうやって自分を甘やかしていると、どんどん楽なほうに行ってしまう危機感があったんです。それで、こういう柄でもやりすぎじゃない、シックなジャケットスタイルに落とし込みたいと思って。よく芸能人で盛りすぎな人がいるじゃないですか。あれはちょっと苦手というか、派手なのがあんまり好きじゃないんです。引き算の美学というか、このジャケットもいろんなスタイルを模索して、こげ茶のタートルネックセーターとグレーパンツ、あるいは白シャツにグレーパンツという組み合わせが自分にはフィットすることがわかりました。

実は、昔はこんなふうにジャケットもいろんなバリエーションが欲しいと思って、いろいろ試してきたんですね。でも最近は、極端な話、ネイビージャケットがあればいいんじゃないか、とも思ったりしています。バリエーションよりも深度。同じように見えるアイテムを突き詰めるのもいいかなと思いまして。まぁ、気分の問題なので、いまはそうだけれど、またいろんな服が着たくなるかもしれない。きっと、その繰り返しなんでしょうね。

Photo:Ikuo Kubota(owl)
Text:FORZA STYLE

エコラグ-Hoshipedia
「エコラグ」とは、エコノミック・ラグジュアリーの略。economic luxury。極めて経済的だが、上質さやエレガンスは失わないスタイルの意味。「多くの粗悪なものより少しの良い物を」という干場の哲学により生まれた造語。腕時計や靴・鞄、スーツのように長い年月使えるものは高額でも、白シャツや白無地のTシャツのように常に白いまま清潔に着たい消耗品は、高額なものよりもコストパフォーマンスを重視するというスタイル。パテック・フィリップの腕時計やジョン・ロブの靴と、カミチャニスタやデッコーロの白シャツ、GAPの白無地のTシャツは干場にとっては同じ。一点豪華主義とも違う。干場が敬愛するブルース・リー先生が提唱した無駄を排した最短の動き(エコノミック モーション)で相手を倒すジークンドーのように、経済的で盛り過ぎない、かつ無駄のないシンプルで上質なスタイルを指す。

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