最終的に大事なのは”ハート”なんです
容姿造形に優れた“イケメン”はいつの時代も脚光を浴び、女性たちに騒がれている…のですが、実は存在している「イケメンアレルギー」な女性たち。なぜそれほどまでにイケメンが苦手なのか。彼女たちにその理由をきいてみました。
●良すぎてダメ!
カッコよすぎて、一緒にいると恥ずかしくなってしまうという理由。
H子「何してもよくみえちゃうからキュンキュンしっぱなしで緊張しちゃう。心臓が持たなくてムリ!」
相当ピュアな女性のコメント。突き抜けたカッコよさをお持ちの方は、恥ずかしがる彼女たちに三枚目さや親しみやすさをアピールして接点をもってみてはいかがでしょうか。
●なんでも許されると思っていてダメ!
大半の理由はこちら。恋愛経験または年齢を重ねた女性が言うようです。
ある日、正統派美人のM美と食事会に行ったとき。「(あつこさぁ~ん、たすけてください~、これイヤなんですぅぅぅ)」と、声にならない声で私にヘルプサインを出してきた彼女。指さす先には、隣のイケメン男子がM美の膝に軽く手で触れている状態でした。さり気なく席を立ち、距離をとれる空間をつくってその場はしのいだけれど・・・
(後日)
私「M美あのとき本当に嫌そうだったね」。
M美「初めましてでアレはアリですか?自分がカッコイイから許されると思ってますよ!他でもやってる!許してる女がいるからツケあがるんです!女が全員イケメン好きだと思うな!」
イケメンゆえモテてしまうのは仕方ないこと。それなりの気苦労はあると思うけど。
私「まぁまぁ、お酒の席だったし。でもなぜそんなに嫌うの?」
M美「すべて許されると思って好きホーダイはあとで面倒です。礼節をわきまえてほしい。だいたい初対面で距離が近い、すぐ親し気にニックネームや下の名前で呼ぶ、女子バナに入れるタイプは気を付けてます」。
私「イケメン全員がそうじゃないでしょ?」
M美「私だってイケメンズとつきあったことあります!でも共通して嘘つきだったし、仕事の理由つけて女と食事行くのもしょっちゅう。いつも男試ししてるっていうか。好きになっちゃったから仕方ないとアタマでは理解してたけど、気苦労多すぎてダメでした」。
私「経験済みなわけね」
M美「メンタルダメージ大きいです。優しくもしてくれるけど、他でもしてるって思ったら不満がどんどん大きくなっちゃって。結果、顔面偏差値の高いオトコは私の中でナシになりました」。
ツッコみどころはあれど、言いたいことはわかる。要はM美にとっては礼節わきまえないイケメンがダメなのよね?
●イケメンの誤算
M美と話していて、昔オフィスで三股かけていたイケメンを思い出した私。ほどなくして社内でバレ、始めは「誰かが味方してくれる、女性たちも許してくれる」。と思っていたようだけど、思っていたより長い間冷たい目線を送られ続けた男性がいたなぁ。
“イケメン=何もかも素敵”というイメージが期待レベルを上げていたので、この失態は反動で想像以上の評判降下だったと思う。オフィスには、給湯室や男性陣が外出している日中のオフィスで繰り広げられる暗黙の連絡網「OLネット」なるものが存在していて、男性なら共有しないような“あんなことこんなこと”までも広まっていたっけ。女のクチコミスピードは速いうえ、私的感情の枝葉がつくので悪評判にはご注意を。変わりやすい女の感情、今日の味方は明日の敵!?
●イケメン嫌いな女性、どんな男性がお好み?
M美「わたしを不安にさせない、愛情ある人を選んでます。いまの彼は正直カッコイイとは言えないけど、将来も一緒にいる姿が想像できるんです。」
M美のような女性は、外見で判断せず、“妄想力”をフル稼働。仕事、家族、趣味、思考、コミュニケーション力 etc・・多面的角度から「この人ってきっとこうだろうな」を妄想して「いい!」を決めるというわけです。
イケメン嫌いの女性は、男性のこの「幅」重視。割と保守的思考で家や子供を守る母性が強く、長く一緒にいられることは重要なポイントになるようです。M美は懐の深さや男としての幅を重要視して納得のいく今彼を選んだってコト。
●"心得"と"幅"を持ちましょう
平安時代なら源氏物語、令和ならジャニーズ?と、世間ではイケメンはいつの時代も話題になるけど、造形の好みは結局十人十色。本物のイケメンさん、イケメン風さん、我こそはイケメンと思っている!という方は今一度"心得"を。
イケメンじゃないという方(!)は"幅"をつくってアピールを。イケメン嫌いの女性は、ちゃんと中身を見ているようですヨ。もちろん身だしなみやニオイといった清潔感は最低限忘れずに!
土屋亜津子
アロマ&カラーリスト。アロマテラピーや色彩心理、パーソナルカラーを通じて、OL・読者モデル向けに、ビューティーセミナーやお茶、イベントを2005年から定期的に開催。1万人以上と接する中で、女子・女性の本質や法則を分析。企業から「女性の意見」を求められることが増え、女性マーケティング事業に携わる。