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九島辰也の CAR STYLE

VOL.15 「ミニクロスオーバー編」

2017.2.18
2017.2.18

若かりしミニオーナーを受け入れる"大人ミニ"

ミニがどうして生まれてきたかは、あまり知られていない。簡単に言うと、50年代中盤に起きたスエズ動乱がきっかけだ。当時、石油が届かなくなる不安から、コンパクトで好燃費のクルマが必要と考えられた。

なので、それ以降ミニがちっちゃなサイズを専門につくられてきたのは当然のこと。ムダなスペースをすべて排除し、小さく軽量にすることで燃費のよさを売り物にしてきた。もちろん、名前がそのまま物語っているのだから疑うまでもないが……。

とはいえ、時代が変わればミニも変わる。マーケット戦略上、ミニの卒業生を受け取るクルマが必要となった。要するに、家族が増えたりしてミニが手狭になり、他のブランドへ移るのを食い止めなくてはならないのだ。

また、一方でミニ、いやいや自動車業界全体を取り巻く新たなトレンドが現れた。SUV旋風だ。それまで背の高いクルマと関係なかったブランドが次々にSUVをラインナップしはじめた。

といった背景からミニクロスオーバーは生まれた。5人乗りの背の高いクロスオーバービークルである。

ここで紹介するのはその2世代目となるシロモノ。なんとさらにサイズは大きくなり、カテゴリーをひとつ上のクラスとした。ヨーロッパのカテゴリー分け風に言うと、BセグメントからCセグメントへ格上げされている。

サイズアップしたのはそのセグメントの方がマーケットが大きいから。市場ニーズを鑑みた結果といった感じだ。ただ、その分競合車も増えた。激戦区の中でのリリースとなる。

その新型クロスオーバーの特徴は中身からしてオールニューだということ。ミニクラブマンで使われる新しいプラットフォームが採用される。既存のプラットフォームよりも大型で、剛性を高めながら軽量化したものだ。

そこにこれまで以上にマニッシュなエクステリアボディが載せられる。横から見たときのボディの厚みもそうだし、リアエンドのスクエアなデザインもそれを感じさせる。また、運転席に座わるとわかるが、フロントピラーの太さもそう。視界を確保するためにはもう少し細い方がよろしいが、力強さを感じるにはこれでいい。その辺の“柔”なイメージのSUVとは一線を画す。

エンジンは1.5リッター3気筒と2リッター4気筒のガソリンエンジンの他、馬力違いの2つの2リッターディーゼルエンジンが用意される。そしてなんと日本で発売されるのは後者のディーゼルエンジンのみ。150psのクーパーDと190psのクーパーSDだそうだ。その理由は従来型の約9割がディーゼル車だということ。クリーンディーゼルのイメージが浸透したのか、そんな結果となる。

今回の英国での国際試乗会では、ガソリンエンジンのクーパーSのみの試乗であったためディーゼルエンジンとの相性は試していないが、これまでの実績を踏まえれば特に不安はないだろう。プラットフォームが進化したことで振動や遮音はさらに軽減されているに違いない。それにユーティリティの増えた新型は使い勝手も上がっているはず。きっとこいつは3ドアハッチバックミニの卒業生となる大人の相棒となることであろう。

【プロフィール】

九島辰也 モータージャーナリスト兼コラムニスト/日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員/2014-2015日本カーオブザイヤー選考委 員/日本ボートオブザイヤー選考委員/(社)日本葉巻協会会員http://www.tatsuyakushima.com/index.html

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