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【連載】九島辰也の CAR STYLE VOL.14 「BMW5シリーズ編」

2017.1.25
2017.1.25

定番モデルに教わる本当の定番

どんな世界にも定番と呼ばれるものはある。そのジャンルの中核を成し、長年多くの人々に愛され続ける代物だ。

BMW5シリーズはまさにそんな一台。初代のデビューは1972年。それから今回で7代目を数える。もちろん、それだけ続くのは多くのファンを持つからだ。これまでの販売台数は790万台に達するというから……まさに定番の条件を満たす。

ただ、定番が定番であり続けるためにはかなりの工夫も必要。新型5シリーズのプレゼンテーションを聞いているとその努力は並大抵ではないことがわかった。デザインにはトレンドが、技術には最先端のものが投入される。

定番であるだけにキープコンセプトのエクステリアデザインもじつはかなり手が入っている。一見すると「どこが変わったの?」と問われそうだが、並べると明らかに大きく異なるし、細部はひとつひとつ新しい要素を取り入れている。LEDの複雑な形状もそうだし、ボディサイドのエッジの効いたラインもそうだ。光の当たり具合によって陰影が浮き出て印象を変える。これを具現化したのはデザインだけでなく、生産ラインの進化も関係する。

そして技術面では、最新のものが積まれる。ドライビングアシスト系ではナビゲーションシステムが道路環境を先読みして制御系を一括管理する機能が加わった。減速ポイントが事前にわかっているとムダな加速を制御する。また、7シリーズで紹介されたジェスチャーコントロールや音声入力、マルチカラーヘッドアップディスプレイもしっかり用意された。安全面からいま再び脚光を浴びるヘッドアップディスプレイの進化はすごい。カラフルで情報量も多く、そして見やすい。この他にはイオン発生器やフレグランスを楽しむオプション装備もある。

個人的に気にいったのは、自分のクルマをスマートフォンで見られる機能だ。搭載するカメラを駆使し俯瞰からの3Dビューで、現在の状況を確認することができる。もし盗難にあったときは、捜索の足がかりとなることだろう。

といった新型5シリーズ。ポルトガルの国際試乗会でステアリングを握ったのは、売れ筋グレードの3リッター直6ターボの540iと同排気量の直6ディーゼルターボを搭載する530d。追加予定の2リッター直4ガソリンエンジンとモーターを組み合わせたプラグインハイブリッドの530e iPerformanceが注目されるが、まずは定番グレードからという算段だ。

走りは相も変わらずのハンドリングマシン。キャッチコピー通り“駆け抜ける歓び”を体感させてくれる。パワーアップとともに燃費もよくなったというからさすが。その軽快なハンドリングはディーゼルも変わらない。530dもまたキチンとキャッチコピーを具現化した。もしかしたらこちらの方がバランスがいいかも……なんて思えるほどである。

なんて感じの新型5シリーズはまさに安心と信頼の定番モデルといった印象。と同時に恐るべき“定番パワー”に脱帽である。
 

【プロフィール】

九島辰也 モータージャーナリスト兼コラムニスト/日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員/2014-2015日本カーオブザイヤー選考委 員/日本ボートオブザイヤー選考委員/(社)日本葉巻協会会員http://www.tatsuyakushima.com/index.html

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