問題は濡れた後にケアがちゃんとできるか、どうか
日本各地で突然の豪雨や激しい雷雨が多発し、7月末には記録的な大雨となりました。
気温が高くなるほど大気中の水蒸気の量も増えるため、大雨や短時間強雨も多くなり、今後も極端な雨に見舞われる頻度は上がっていくことでしょう。
そうなると困るのは足元。ビチャビチャになるのは嫌ですが、仕事行くのにゴム長みたいな靴は履けない…。
そこで第193弾では、雨に強いビジネス靴をピックアップしたいと思います。
靴選びで、まず気をつけるべきは 雨水を最も受けるアッパーの素材です。オイルドやシボ、ガラスなど防水や撥水性に優れた加工が施されたレザーや、起毛素材で雨ジミがつきにくいスエードなどを選ぶのも吉です!
そして、次はソール。レザーソールは水が染み込みやすく、駅や建物内などコンクリートの床では滑るので注意が必要です。ラバーソールの方が安心ですし、ダイナイトやビブラムソールならグリップ力も高いので、滑りにくく安全です。
最後に、アッパーとソールをつなぐ製法。マッケイ製法の靴はソールから中底までがダイレクトに縫い合わされており、底面にステッチが露出しているものはラバーソールでも水が糸を経由して浸ってくるので おすすめできません。
グッドイヤーウェルト製法の靴は、底面のステッチが内部とは繋がっていないので、底面から水が浸入する心配はありませんが、激しい雨で水分量が多い場合はコバとアッパーのすき間から浸って濡れてしまう危険性があります。
アッパーに接する部分を山状に盛り上げたストームウェルト製法、L字状に縫い付けられた幅広のウェルトを使ったり、アッパーを外側に折り曲げた上でウェルトを重ね合わせるノルウィージャン製法などは、グッドイヤーウェルト製法よりかなり防水性が高まります。
では話をクルリンパと戻して、雨に強いビジネス靴の投稿5選をご紹介していきます!
ジョンロブの「シティⅡ」
まずは、17回目の登場となる@akigara_shoesさんの投稿から。ジョンロブ(JOHN LOBB)の「シティ Ⅱ(CITY Ⅱ)」です。
ロンドンにおける金融業の中心地"シティ・オブ・ロンドン"、通称シティを由来とし、この街で働く銀行マン=バンカーをイメージして生み出されたのが「シティ」。
最もベーシックなストレートチップの後継モデルとして、ラスト#7000を採用して2007年に誕生したのが、「シティⅡ」です。
@sho.1588さんの「シティⅡ」は、かつてデッキシューズ「リヴォニア(LIVONIA)」にも採用された、撥水性のある素材アクアカーフを採用。
さらに、オリジナルのラバーソールであるノベンバーソールを履くことで、雨の日でも対応可能にさせたモデルです。
@sho.1588さんは、こちらの「シティⅡ」と、クシュベルの「ハーリン(Harlyn)」で、雨を避けているなんて本当に羨ましい!
「雨なのに高い靴履くなんて…」とかいう意見も散見しますが、きちんとケアして履ければ問題ありません。
そんなの気にせず、雨だろうと素敵な足元を披露してください。