「実際問題、共働きじゃないと子供を育てていけないですし、今の会社の待遇で今後のお金のプランも考えているから、一旦やめて再就職とかパートとかだと、ちゃんと子供を大学まで行かせられるかどうか不安です」
2人目などはとんでもない話だ、と小雪さんは言う。
「保育園も今回は何とか入れましたが、次はわかりません。友達は親が近くに住んでいるので選考に落ちました。親に頼れないのに、そういう事情は汲んでもらえなくて、なおかつ会社には落選狙いを疑われているようでとてもつらいと」
それに加えての、子持ち様論争である。しかも最近では専業主婦なんてもってのほか、子供は預けて早く働けという風潮も出てきた。
「その一方で、子供の留守番が虐待だとか1人で歩かせるなとか言われたり。どうしろっていうんでしょうか。先のことを考えると頭がおかしくなりそうなので、とりあえず今は耐えて業務に慣れることだけを考えていますが」
子供が就学するくらいまで育児に専念してから職場に戻りたい、などというわがままが許されるわけはない。そう思う小雪さんだが、本音の本音ではそれが理想だ、と最後に語った。
※この記事は取材に基づいていますが、取材対象者保護の観点から必要に応じて編集を加えておりますことをご理解ください。
取材/文 中小林亜紀
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