もともと働くのが好きな彼女。
独身時代は大きなプロジェクトに携わることが多く、残業が30時間をゆうに超える月もあったという。
頑張った分だけ達成感があり、周囲の人に認めてもらうことが嬉しくて、とにかく仕事に明け暮れる日々を送っていた。
そんな矢先、男の子を授かったのだ。
「妊娠が発覚したときは驚きましたが、いつかは子どもがほしいと思っていたので嬉しかったです。仕事量を減らしてもらい、産休ギリギリまで出社しました。約1年、育児に専念したあと保育園に入所。
『休んでいたぶん頑張って仕事をするぞ!』と思っていましたが、実際復帰したては全く出勤できなかったんです。1歳になったばかりの息子は、慣れない保育園通いの中で最低週1回は発熱、治ったと思ったら手足口病やRSウイルス、突発性発疹など……。
先輩ママの話は聞いていましたが、ここまで保育園の呼び出しがあるのは想像以上でした」
夫は営業職で出張が多く、家事や育児の9割はさやさんの担当だ。
1週間まるまる休む週もあり、思うように仕事ができない上にどんどん減っていく有給を見てハラハラする毎日。
©Getty Images
最初の頃は「仕方ないよ」「すべてのママが通る道だから!」と励ましの言葉をもらっていたが、人事異動により、他に育児をしながら働く人がほとんどいない部署に移ることに。
そこで次第に肩身の狭い思いをするようになったと話す。
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