お花見中に迷子になった親と娘の姿があるニュースで報道された。これに対して父親がX(旧Twitter)で抗議の声を上げている。危機管理コンサルタントの平塚俊樹氏はこう話す。
「テレビ朝日の情報番組での取材が発端です。父親は一旦、取材を断ったそうですが、現場のスタッフが一生懸命頑張っていたことから、善意で顔出しなしなら…と取材を引き受けたとのこと。しかし、実際には子どもの顔がはっきりとテレビに映ってしまったというのです」。
顔出しNGが条件だったのに、顔が出たなら怒るのも当然であろう。
「子どもの顔が判別可能なレベルではっきり映ってしまったことを重く受け止め、然るべき措置を取るとXにはポストされています。約束を破棄したわけですから、このやり方は悪質ですね。ただ一般の人がニュースなどを通して、テレビに映ってしまうケースは少なくありません。今後はその辺りのプライバシーについても議論がなされるようになるかもしれませんね」。
昨今では学校でも年度始めに必ず、学校の広報誌やHPなどへの掲載に許諾が取られるようになった。NGを出した児童が映っていないものが、掲載されることとなる。ところがここまで個人情報保護の順守が求められるなかでもお構いなしに写真や動画を掲載する人もいる。今回は、許諾を取らずに勝手に写真や動画をアップするママ友に困っているという女性から話を聞くことができた。
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末永くるみさん(仮名・39歳)は、子供2人を育てるワーママだ。子供たち2人は保育園に通っているという。
「毎日の送り迎えと仕事だけで本当にハード。子育てって、本当に大変だと痛感しています。先週も次男が熱を出して、綱渡り状態でした…」。
そんなくるみさんは、最近あるママ友と距離をとったという。
「理由は色々ありますが、1番大きいのは子どもの写真を無断でアップすること。ご自身のお子さんだけなら、こちらも何も言いませんがほかの子が映っている写真も構わず、ばんばんアップするんです」。
ママ友Aさんは、特にInstagramを盛んに使っているらしい。
「私はこのことがきっかけで、アカウントを一回消しました。関わりたくないんで」。
そもそもくるみさんとAさんが知り合ったのは、3年前。Aさんにもくるみさんの子供と同じ年齢の子どもが2人いるそう。
「3年前はコロナ下で、入園式や保護者会もリモートで行われていました。だから、クラスのママやパパともゆっくりお話しする機会がなかなかありませんでした。だからAさんとよく話すようになったのは、ここ1年くらいです」。
去年、次男同士が同じクラスになり、対面の保護者会で連絡先などを交換した。
「クラスの中心的な存在で、彼女が取りまとめてクラスラインを作っていました。正直、そういうのに参加するの面倒臭かったから、リモートの方がありがたかったんですけど…。グループラインに入って、やっぱり後悔しました。とにかくやりとりがすごく盛んで放っておくと100件とか通知来てたりします」。
そのコメントの多くが、Aさんなのだという。
「お時間があるタイプのお仕事なのかな?レスもめちゃくちゃ早くて、彼女が話題を振りまいて、それに数人が答えるみたいなクラスラインです。そこで盛んに写真がやりとりされていました」。
Aさんは自分がお迎えのタイミングで撮影した写真をシェアしているのだという。