チーフの使い方でオシャレの偏差値アップ
ポケットチーフと聞いて、みなさんはどんな印象を思い浮かべますか?
やはり結婚式の時に着るタキシードなど、「フォーマルな装いの時にだけ身につけるアイテム」といった印象が強いかもしれません。
しかし、それは少しもったいない考え方。
洋装文化の発祥の地、欧米のビジネスマンにとっては「挿すことがマナー」と考える紳士もいますし、スーツやジャケットの胸元に挿すことで、カンタンにイメージアップすることができるアイテムが、ポケットチーフなんです。
今回はポケットチーフの挿し方がわからないというビギナーの方に、その折り方、挿し方、コーディネート技をご紹介します。
【ポケットチーフ、選ぶ時のポイントは?】
ポケットチーフとは、スーツの上着やジャケットの胸ポケットに入れるハンカチのこと。
百貨店や紳士服専門店で売られているポケットチーフ用のハンカチは、サイズ、色柄、素材もさまざまですよね。もちろん初心者の方は、普通のハンカチからはじめても大丈夫です。
気をつけたいポイントは、ずばり色。そしてボリュームのバランス感です。
結婚式やパーティーなどのフォーマルな場でタキシードなどの正礼服を着るときは、必ず白の無地にしましょう。色や柄のあるものは、そのような場ではふさわしくありません。
しかし、普段のコーデにアクセントとしてポケットチーフを挿す場合は、その色柄はスーツやジャケット、シャツやネクタイの色に合わせましょう。
無難なのは、ここでもやはり白のポケットチーフ。何色にするか迷ったら、まず白のポケットチーフを挿しておけば、間違いはありません。
【ポケットチーフとネクタイは同じ色じゃないとダメ?】
答えは「NO」! 昔は同じ色で合わせることが多かったのですが、ファッションアイテムとして使われるようになった昨今は、その必要はありません。
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ただ、チーフとネクタイを同系色にすることでコーデに統一感が出ます。
ある意味無難とも言えますが、同系色にしておけば間違いナシ。色のコンビネーションに自信がない方はとりあえず同系色でまとめる、というのもアリです。
また、カジュアルになりがちなノーネクタイのコーデの時こそ、ポケットチーフを挿すことでグッと引き締まり、華やかな印象を与えることができます。
少しコーデが物足りないな、と感じたら、ササッと折って胸ポケットに挿すだけで印象アップをかなえることが便利なアイテムなんです。
【ポケットチーフの代表的な折り方3選】
ここからは、ポケットチーフのベーシックな折り方をご紹介します。
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・セミフォーマルやビジネスシーンなら「スクエア」(TVフォールド)
①正方形のチーフを2つに折り、長方形にします。
②その長方形をさらに2つに折り、正方形にします。
③もう半分に折り、下の部分を軽く折ってそのままポケットのラインと平行になるように挿します。
スクエア(TVフォールド)は、ビジネスやセミフォーマルなど汎用性の高い折り方。一度覚えておくと、どんな場に出ても恥ずかしくありません。
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・パーティーなどで華やかさを演出したいなら「パフド」
①チーフの真ん中をつまみ、先端がフワッと丸くなるように持ちます。
②その先端が露出するように、そのままポケットに入れるだけ。このとき、下の部分の収まり具合は調整してください。
パフドスタイルは、カジュアルなディナーや結婚式の二次会などの場にふさわしい入れ方。丸めて入れるだけの手軽さも嬉しいですよね。
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・結婚式、祝典に出席するときは「ツインピークス」
①チーフの対角線で2つに折り、三角形を作ります。
②露出する部分の頂点(山)が2つできるように、底辺の一角を少しずらして折ります。
③全体の幅を調整し、頂点がポケットから見えるように挿します。
フォーマル度を上げたいときは、山を3つにしてスリーピークスにしましょう。
ノーネクタイでも彩りを添えられるポケットチーフのコーデ術、いかがでしたか?
一度やってみると、カンタンで楽しいモノ。
みなさんもぜひ活用してみてくださいね!
Text:FORZA STYLE