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44歳のママなのに、口癖は「ウケる」「それな」…オバサン構文のほうが100倍マシ。若者言葉を使うママ友に愛想が尽きた「意外な瞬間」

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不倫や浮気、DVにプチ風俗……。妻として、母として、ひとりの女性として社会生活を営み、穏やかに微笑んでいる彼女たちが密かに抱えている秘密とは? 夫やパートナーはもちろん、ごく近しい知人のみしか知らない、女たちの「裏の顔」をリサーチ。ほら、いまあなたの隣にいる女性も、もしかしたら……。

おばさん構文・おじさん構文などの言葉がトレンド入りし一部で話題になったが、いつの時代にも「今どきの若者は」という若年層への無理解・偏見がある一方で、おじさんおばさん世代はこうした揶揄の対象となりがちだ。

危機管理コンサルタントの平塚俊樹氏は、老化や老けて見られることへの心構えについてこう指摘する。

「もちろん個人差のある話ではありますが、おじさんやおばさんだと思われることを恐れるあまり、無理して服装や言葉を若者に寄せていくことで周囲から不自然に見られる場合もありますよね。若者言葉を使う自分が自然ならそれも良いと思いますが、無理し過ぎて周囲から『イタい人』だと取られたりしないようご注意ください」

 

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中年世代がメールやSNSなどで見せる独特の文の表記傾向が「おばさん構文/おじさん構文」などと呼ばれてからかわれたり疎まれたりしているが、これについて当該世代の人々がどう思っているのか取材を試みたところ、「どう取られても全く気にしない」と言って憚らない45歳の女性に話を聞くことができた。

 

「実際に若い人から見れば私の年齢は『おばさん』以外の何ものでもないですし、言いたければ言えという気持ちです。おばさん構文なんてものを気にしてLINEなどやろうものなら、今度は若ぶってんじゃないとか若者に迎合してるとか、どっちにしても叩かれるわけで、気にするだけばかばかしいと思う」

 

さばさばとした口調でこう語るのは野路佐和子さん(仮名)。2人の中学生の母であり公務員でもある45歳だ。とても若々しく清潔感溢れる女性だが、本人は年相応に見られれば十分だと話す。

「私はむしろ『オバさん? 上等じゃん、私がオバさんであなたに何か迷惑かけた?』と思っちゃう方なのですが、同世代でもオバさんに見られることに嫌悪感を示す人もいます。今年中学に入った娘が春から始めた習い事があるのですが、そこで知り合ったお母さんがまさにそう。正直、痛々しいです」

 

件のママ友はLINEをする際、いわゆる「おばさん構文」を使わないよう、かなり意識しているように感じるという。

「私、そもそもおばさん構文などというものの存在を知らなかったんですが、私が打ったLINEに対してその人が『野路さんのLINE、まんまおばさん構文だよね』と言ってきたんです。それで初めて構文とやらを知ったんですよね」

句読点をつけたり絵文字をやたらと使ったり、「あらやだ〜」などいかにもオバさん的な表現が目立つ文面をオバさん構文というらしい。それを知った佐和子さんは思わず大笑いしてしまったのだとか。

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©️Getty Images

「面白いな、と思いましたね。でも、教えてくれた本人の書いたLINEをよく見ると、句読点なし、絵文字ほぼなし、なんかバカっぽく見えるくらい簡潔な返事をしてたり……。なるほど、この人はおばさん構文を避けてるんだな、ということが一瞬でわかりました」

聞けば、おばさん構文を頑として使わないこのママ友は、佐和子さんより1つ年下の同世代。おばさんぽく見られたくないと思う気持ちも理解できる佐和子さんは、LINEの打ち方くらいでそのママ友に嫌悪感を抱いたりはしなかった。

しかし、佐和子さんは徐々にそのママ友を煙たく感じるようになったそう。その原因は後編に続く。

 

取材・文 中小林亜紀

▶︎後編に続く


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