昨年、日大アメフト部が大麻所持で逮捕されたことは記憶に新しいが、その後も相次いで大学生が大麻事件で逮捕されている。危機管理コンサルタントの平塚俊樹氏はこう話す。
「警視庁の調査によると薬物事犯全体の検挙人員は昨年より減少しているものの大麻による検挙人員は、2021年に過去最多を更新し、2022年もほぼ同水準とかなり高い数字になっています。さらに顕著なのが若者の使用です。2022年の大麻検挙人員のうち、30歳未満は69.2%でそのうち23.9%が20歳未満でこれは2013年からなんと15倍に増えているそうです。これは明らかに異常ですね」。
さらに昨年、列島を震撼させたのが大麻グミだ。
「都内で大麻グミを食べて体調不良を訴える人が出ました。そのひとつ、武蔵野はらっぱ祭りでの事例は、知らない人から配られた大麻グミを食べてめまいや嘔吐などを訴えたというもの」。
そのグミは、個人が無料で勝手に配ったものだった。タダより怖いものはないとは言うがまさに!の出来事である。今回は薬物ではなかったものの無料でで配られたあるものに恐怖を覚えたというある女性から話を聞くことができた。
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桜井美優さん(仮名・38歳)は、小学生と保育園に通う子どもと夫と暮らしているワーキングマザーだ。
「仕事に家事に子育てと目まぐるしい毎日ですが、充実しています。習い事は基本的に子供達がやりたいものをやらせている感じです」。
そんな美優さんをある事件が襲ったのは、昨年のことだ。
「娘たちは近所の小さな英会話教室に通っています。近所のビルの1室で行われているもので、一応ネイティブの先生が教えてくれるんですが、お勉強というよりは遊び感覚に近いかな。長女が1年生のときにお友達に誘われて通うようになり、次女もお世話になることになりました」。
その英会話教室ではハロウィンは大きなイベントのひとつだという。
「私たちが幼い頃はハロウィンってこんなに大きなイベントじゃなかったですよね?いつからこんなにポピュラーなイベントになったんだろうと思いますが(笑)、子供たちも楽しみにしているので毎年仮装をしています。最近は100円均一にもすごくいいアイテムがあって、助かっています。少し手を加えたりして、今年は2人とも魔女の宅急便のキキにしました」。
最近、よく見ているアニメだそうだ。
「ハロウィン当日は、英会話教室に集合してから、商店街を練り歩きます。毎年参加店舗が増えていて、今年は10店舗くらいかな?お決まりのTrick or Treatの声と引き換えに、お菓子をもらうんです。コロナ禍でなかなかできなかった行事が、今年は完全復活して本当にありがたいですね。子供たちにとっての経験はとても貴重ですから」。
美優さんは当日、半休をとってハロウィンの仮装行列につきあったという。
「みんなすごく可愛いんですよね。見ているだけでも癒されます。初めはTrick or Treatと恥ずかしくて言い出せない子供たちも徐々に慣れて、最後にはお菓子でいっぱいのカゴを見て笑顔に。わざわざ今年も半休とってよかったと思っていたんですが…」。
最後に回った洋品店での出来事だ。
「ここのお店は、今年初めて参加したんです。これまでは子供嫌いなのでと断られていたようですが、代替わりして方針が変わったらしいと先生からは聞いていました」。
ここでTrick or Treatの声と引き換えに渡されたタダのお菓子がその後物議を醸したという。
「商店街の10店舗をめぐったのですが、最後に訪れたのが今どき珍しい洋品店です。実はそこのご主人は子供嫌いで有名で、前年まで参加をしていませんでした。それが代替わりしたことをきっかけに参加を決めてくれたそうです」。
お菓子は事前に英会話教室から配られたものだと話す。
「先生方が各店舗に事前にお願いに回るそうです。そのときに渡すお菓子も持参する仕組みです。だからお店側でお菓子を用意する必要はないんですが…」。
その洋品店では英会話教室の用意したお菓子以外に、他のお菓子が用意されていたんだという。