今買うべき、そしてずっと着られる一着です!
連載「干場編集長のスタイルクリニック」略して【スタクリ】。第65回目は「ヴァルスター」です。大人のライトアウターにおける大定番ですが、その着こなし方のコツを皆さんちゃんと心得ていますか?
「ヴァルスターとは1911年に創業したイタリアのブランドの名前。元々レインコートメーカーだったのですが、そこが生み出したブルゾンとあって同ブランドの名がアイテムの通称として根付いています」
特徴は、襟や裾、袖先にリブが付いていること。ミリタリー好きの間では、アメリカ空軍のA-1タイプとしても知られています。
「大型のポケットにミリタリーの面影があります。ショート丈と相まって、オトコらしい雰囲気を楽しめます。それでいて現在は様々なイタリアブランドからリリースされており、スッキリとしたシルエットや上質なレザーによってオトコらしさの中にもエレガントな雰囲気を楽しむことができます」
その両立は、デニムでもスラックスでも、またTシャツでもタイドアップでも似合うとあって、イタリア人なら必ず持っていると言っても過言ではないほどです。
「折しも昨今は着丈の短いアウターが人気。ウエスト位置が高くなるので、スタイルクリニックで推奨するスリムなブラックデニム&サイドジップブーツによる脚長効果も高まります」
定番でありながらトレンドでもあるヴァルスタータイプのブルゾン。今買うべき1着であり、ずっと着続けられる1着でもあるってことです。
1945 CA / イチキュウヨンゴシーエー
誰が見てもカッコいいと思える黄金シルエット
Tシャツ9350円/クロスクローゼット、デニム3万8500円/マインデニム(マインド)、靴7万5900円/ダブルエイチ(オリエンタルシューズ)、時計「ヌヴォラーリ」106万2600円/エベラール(エベラール ジャパン)、その他干場編集長私物
このスッキリとして精悍な着姿こそがヴァルスタータイプブルゾンの醍醐味。こちらは素材に軽くやわらかなラムレザーを採用。ハイブランドのレザーアウターを多く手がけてきたブランドとあって、その質感は実にラグジュアリーです。
「ライダースとはひと味違うスポーティさ。ミリタリーな無骨さがにじみつつも上質感があって、スリムな黒デニムとなら実にスタイリッシュです」
ミリタリー由来らしい機能的なディテール
フラップ付きのパッチポケット。大型に加えてハンドウォーマーポケットと2重になっているなど、実用性の高さも魅力です。
「ウエストより高い位置にあるポケットに手を入れて歩くのが、これまたカッコいいんですよね」
干場編集長のアドバイス①「サングラス」
オトコらしくまとめるならこんなサングラスを
アメリカ空軍のフライトジャケットA-1と基本デザインを同じくするヴァルスタータイプのブルゾン。ティアドロップとの相性は言わずもがな。
「ヴァルスターの原型はA-1。現在ではイタリアの解釈によってエレガンスを纏っていますが、無骨さをストレートに楽しむのもありです」
干場編集長のアドバイス②「時計」
腕時計をしっかりと見せるのがポイント
リブ袖は手首周りがタイトになるのが特徴。それを活かして、腕時計はリブの外に出して装着するのがオススメ。
「クロノグラフや肉厚なスエードベルトなど、実に無骨。短い着丈のヴァルスターと相まって、オトコらしさをより楽しめます」
干場編集長のアドバイス②「パンツ&ブーツ」
黒デニム&ブーツとでストイックにまとめてみる
今回合わせたのは黒のスリムデニムとヒールブーツ。ヴァルスタータイプのブルゾンによってウエストが高い位置にあるので、脚長効果が増します。
「実はワイドパンツと合わせてもバランスが良いんですよね。デニムにもスラックスにも合いますし、結構懐が広いですよ」
VALSTAR / ヴァルスター
秋のドライブデートにいかがでしょう
現在に続くヴァルスタータイプの元祖をヴァルスタリーノと言います。こちらは、ヴァルスタリーノをベースに着丈と袖丈を日本人サイズにアレンジしたもの。やわらかなラムナッパレザーとウエスト丈のシルエットは、ドライビングジャケットの定番としても知られています。
EMMETI / エンメティ
カラバリ、素材違いが豊富なのも魅力です
ご存知イタリア発のラグジュアリーレザーアウターブランドからも出てます。素材は軽くて柔らかなラムレザー。見どころは襟、裾、そして袖先。コットンやウールによるリブではなく、レザーを採用しています。色違いで揃える人も多いとあって、こんなブルーも選択肢に入れてみてはいかがでしょう。
Photo:Naoto Otsubo
Styling:Ryoko Kanemoto
Hair&Make-up:Megumi Ochi
Model : Noah Ishikura
Text:Masafumi Yasuoka
Direction:Yoshimasa Hoshiba
【問い合わせ】
ストラスブルゴ カスタマーセンター 0120-383-563
ビームス 六本木ヒルズ 03-5775-1623
インテレプレ 03-6804-3861
クロスクローゼット 03-5770-5274
マインド 03-6721-0757
オリエンタルシューズ 03-6804-3280
エベラール ジャパン 03-5422-8087