ブーツが無骨なんて誰が言った!? エレガントに見せるコツとは?
新連載「干場編集長のスタイルクリニック」略して【スタクリ】。第64回目は「ブーツ」です。スタイルクリニックでは定番のアイテムですが、選びにおける最大のポイントはヒモがないことです!
スリムなブラックデニムをスタイルベースとして推奨するスタイルクリニック。そのスマートなシルエットをより印象づけてくれるのがブーツです。
「ひと口にブーツと言っても、種類は様々。スタイルクリニックとしてオススメなのは、サイドジップブーツです」
シューレースのないスッキリとしたシルエットは、確かにスマート。さらには色気があるのも魅力とか。
「ブーツ=無骨と思い込んでいる人も多いでしょうが、シューレースがないことでエレガントかつセクシーになるんです。さらにヒールが高いタイプだと、よりその印象は強まります」
色はもちろんブラック。合わせやすさはもちろん、スリムなブラックデニムと組み合わせることで脚長効果が狙えるとか。
「最大のポイントはそこなんです。シューレースがないことでブラックデニムからブーツへとスムーズにシルエットがつながり、結果脚長効果が生まれるんです」
さらに、トゥのシルエットにも注目を。その種類によって、イメージをコントロールできるみたいです。
「シャープで尖っているトゥは、よりセクシーでモードな雰囲気に。丸みと幅のあるトゥは、カジュアルでオトコらしい雰囲気に。トップスに合わせて、うまく使い分けましょう」
一見シンプルなのに、奥が深いサイドジップブーツ。試す価値は大アリです!
なにげないコーデをサイドジップブーツで格上げ

ジャケット22万円/エンメティ(インテレプレ)、ニット2万2000円/トゥモローランド、Tシャツ9350円/クロスクローゼット、デニム3万8500円/マインデニム(マインド)、その他干場編集長私物
無地のハイゲージニットにスリムなブラックデニム、そして足元はシューレースのないサイドジップブーツを。究極のミニマルコーディネートにして、スタイリッシュ&エレガントです。
「シンプルって、突き詰めるとセクシーなんです。デニムとブーツという無骨な印象が強い組み合わせも、これなら大人な色気を楽しめます」
TOD’S / トッズ
男らしさと色気の絶妙バランス

ワークブーツ並みに分厚いソール。これが編み上げのシューレースタイプなら、まさに無骨といったところ。しかし、サイドジップ仕様に加えて上質な半光沢レザー、さらにソールも厚手ながら軽量とあって、スッキリとエレガントな印象に。
干場編集長のアドバイス①「レザージャケット」
足元スッキリだから、4つポケも上品に

あくまでブーツとあってオトコらしい雰囲気をより楽しむことも可能。ソールが分厚くトゥが丸いサイドジップブーツなら、こんなレザーも似合います。
「4つポケットが無骨ですが、それでもシルエットが細身なのでエレガントにも着られます」
◇EMMETI 【干場別注】H M65 アッカ フィールド ジャケット
干場編集長のアドバイス②「時計」
無骨でリッチ感あり、さらにモノトーンでシックに

今回履いたサイドジップブーツは、ソールが厚くトゥも丸いので、比較的カジュアルでオトコらしい印象に。
「ということで、腕時計もサイズが大きくマットなブラックケースを採用するベル&ロスのBR03クロノグラフを。それでモノトーンなので無骨過ぎません」
JOHN LOBB / ジョンロブ
色気と上質さにおけるパーフェクトシルエット

ビスポークで培った技術を投入し、既製靴の最上級に位置するプレステージラインから新たに登場したFREDDI。言わずもがな上質なカーフレザーのアッパーとシャープなトゥ、そして高めに設定されたヒールが、大人のオトコの足元を色気たっぷりに演出してくれます。
J.M. WESTON / ジェイエムウエストン
ミニマルなのに退屈じゃない小技の数々

ウエストコレクションで展開するこちら。ブラックソフトカーフを採用するアッパーは、独特なラインを描く切り替えに注目を。ミニマルにして実にアイコニックな佇まいは、足元を華やかに彩ってくれます。それでいてゴートレザーのライニングしかり、履き心地はしなやかです。
Santoni / サントーニ
どんなコーデにも合わせやすい秀逸丈

ややロングノーズなラストに、ここらしいイタリアンな色気が漂います。薄作りなソールや脱ぎ履きの際にチラリと見えるオレンジのライニングも、その印象を後押し。一方、丈が短めでヒールの高さも控えめとあって、サイドジップブーツ初心者にも履きこなしやすいかと。快適なラバーソールも見どころに。
JIMMY CHOO / ジミー チュウ
こんなブーツならコーデの主役は足元に

ボリュームのあるトゥが目を引くELIAS。光沢感のあるボックスカーフレザーのアッパーは、さらにややロングノーズでソールも厚く、存在感のある足元を演出してくれます。かなり高さのあるヒールには、ロゴ入りのメタルパーツが。ワイルド&セクシーといった表現がピッタリかと。
WH / ダブルエイチ
秋冬らしい素材感をブーツでも楽しんでみる

秋冬らしいこんなアッパーにもご注目を。名門チャールズ・F・ステッド社製のオイルドスエード、ワクシーコマンダーがオトコらしさと色気を両立。こちらのレザーは干場編集長によるセレクトで、いわゆるペコスブーツを都会的にアレンジしているのが特徴。ヒールも高めです。
WH / ダブルエイチ
レザーが変わればイメージも一変します

こちらは上と同型で、スムースカーフタイプ。ペコスブーツに着想を得ながら、シャープなトゥ、スリムなシャフト、高さのあるヒール、そして斜めにあしらったジップラインが、モードな雰囲気を楽しませてくれます。同じブラックでも、素材違いで印象が変わるという好例です。
Photo:Naoto Otsubo
Styling:Ryoko Kanemoto
Hair&Make-up:Megumi Ochi
Model : Noah Ishikura
Text:Masafumi Yasuoka
Direction:Yoshimasa Hoshiba
【問い合わせ】
トッズ・ジャパン 0120-102-578
ジョン ロブ ジャパン 03-6267-6010
ジェイエムウエストン 青山店 03-6805-1691
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ジミー チュウ 0120-013-700
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