ロングベルトでさりげないオシャレを楽しむ!
連載「干場編集長のスタイルクリニック」略して【スタクリ】。第60回目は「ベルト」です。トップスに隠れがちなアイテムではありますが、今回注目したのは魅せるベルトです。
夏は小物が主役と言いつつ、ベルトに関しては正直懐疑的という人は多いでしょう。タックインしてもブラウジングすると、結局ベルトのバックルって隠れてしまいがちですからね。でも、ベルトはバックルだけが見栄えポイントじゃないんです。
「主役を張れるベルトとは、すなわち長いベルトのこと。つまり、垂らしてアクセントに出来るベルトのことなんです」
ベルトの先端を垂らすことで、シンプルなコーディネートに遊びが生まれるんですよね。言うなれば、ウォレットチェーン的なアイテムと言えます。
「金属ではなく革な分だけ、品良く見せることが出来ます。ベルト自体は皆さんおなじみのアイテムだと思うので、ビギナーでも取り入れやすいですよ」
オススメは細身のレザー。細身の方が控えめとあってコーデに合わせやすいんです。
「バックルに通してそのまま垂らすより、ベルトループを一つ通して垂らすのがオススメ。左右アシンメトリーな感じが、オシャレに見えます」
剣先に飾りのついたプンターレなら、さらにアクセント効果倍増。
「オトコっぽさを主張するなら、太くて長く、さらに黒いベルトにしてもOKです」
あくまでベルトの話ですからね、ベルトの(笑)
ベルトが1本垂れるだけでオシャレ度急上昇

ニット2万7500円/トレンタセッタンタ(第一ニットマーケティング)、デニム6万500円/インコテックス ブルー ディビジョン(伊勢丹新宿店)、靴4万6200円/ペリーコ サニー(アマン)、ブレスレット48万700円/ダミアーニ(ダミアーニ 銀座タワー)、その他干場編集長私物
黒のニットポロシャツに白パンツ&白スニーカー。モノトーン然り、実にシンプルな大人の夏コーデです。ジュエリーで盛るのもアリですが、こんな風にベルトを垂らすだけでも十分に変化が。
「色使いは黒×白に限定。潔いカラーリングですが、少々味気なくも感じがちです。そこにベルトをアクセントとして効かせることで、のっぺりとせず奥行きが出てくるってわけ。ベルトの先端が揺れるので、アイキャッチ効果は抜群です」
◇トレンタセッタンタ ニットポロ ブラック
Cisei / シセイ
長さだけじゃない、裏面にも垂らすための一手が

ベルトループ1つを通しても、ご覧の通り十分に垂らす長さのあるこちら。全長はMサイズ程度で約135cmもあります。
「垂らす部分の裏面には、面と同様にカーフレザーがあしらわれています。どのような垂らし方をしても、革の質感を楽しむことが出来るのです」
シンプルなようで意外に奥深いんです
◇Cisei レザーベルト LUNGA

ひと巻き加えることで、垂らす長さや動きを調整できるのがポイント。
「左は一度ウエストにくぐらせて固定することで、垂らす角度を調整できます。右は、ぐるりと一周させることで長さを縮めることができます」
干場編集長のアドバイス①「サングラス」
今回もサングラスで顔周りにもアクセントを

言わずもがな、シンプルなコーデにはサングラスでの援護射撃も追加を。
「今回のコーデはかなりコンサバなので、サングラスは攻めのティアドロップで。ベルトの垂らしテクニックと共に、色気をアピールしたいところです」
干場編集長のアドバイス②「時計」
腕周りにも、ファッションアピールをお忘れなく

マットブラックのテンプルを採用するサングラス。腕時計もそれに合わせて、マットブラックなケースをチョイス。
「とはいえ、クロノグラフや大型のプッシュボタンが存在感バッチリ。テニスブレスレットと重ね着けすることで、ラグジュアリー感も楽しみましょう」
干場編集長のアドバイス③「スニーカー」
夏の白×白コーデにこそベルトの使いどき

足元は軽快に白スニーカーで。白パンツとのコーデはさわやか演出にもってこいですが、一方でのっぺりとしがち。
「だから、ベルトによるアクセントが効いてくるんです。ベルトは垂らして使わず通常使いも可能なので、1本持っておくと便利ですよ」
THE SOLE / ザソール
剣先のメタル一つで効果は格段にアップ

ベルトの自然な垂れ感を楽しむなら、こんなプンターレがオススメ。剣先に付けられた金属のパーツが重しとなって、重厚感のある揺れを楽しむことが可能です。さらにこんなクロコダイルなら、ラグジュアリーな色気もアピールすることが出来ます。
◇THE SOLE クロコダイル プンターレベルト ブラック
J&M DAVIDSON / J&M デヴィッドソン
いっそこんな主張強めな1本で攻めるべし

プンターレに加えて、インパクトのあるウエスタンバックルをあしらったこちら。こんな1本なら、ウエスト周りのアクセントはバッチリです。とはいえベルト本体は実に細身で、ゆえにいかにも武骨なウエスタンスタイルにはなりません。
il micio / イルミーチョ
ここならではの編み革が独特な揺れを表現

小さな革製のパーツを編み合わせたバッグでおなじみ。使用する革はヤギで、その製法とともにソフトでストレッチ性も備えたベルトに仕上がっています。連結により独特な揺れ感を楽しめるのも見どころ。裏面のベージュスエードも、さりげないアクセントに。
ANDERSONS / アンダーソンズ
オンでもオフでも活躍する万能ロングベルト

ベルト本体然り、バックル然り、こんなシンプルなロングベルトを1本持っておくと、本当に便利です。フラットに仕上げたベルトはクセがなく、垂らした状態も実に上品。バックルも細身とあって、ドレッシーなスラックスとも好バランスです。
HTC / エイチティーシー
オトコっぷりを上げるならやっぱりこれです

プンターレと同様に、アイキャッチ度がグンと上がるのがスタッズベルト。本来ワイルドなイメージが強いデザインですが、こんな細身なら意外にもスッキリとした印象に。グレスラなど、スマートな雰囲気のパンツともお似合いです。
Photo:Naoto Otsubo
Styling:Ryoko Kanemoto
Hair&Make-up:Megumi Ochi
Model : Noah Ishikura
Text:Masafumi Yasuoka
Direction:Yoshimasa Hoshiba
【問い合わせ】
ミニマルワードローブ http://minimalwardrobe.jp/pages/contact-us
スピラーレ 03-5468-8548
J&M デヴィッドソン カスタマーセンター 03-6809-2422
菅原靴店 019-651-4969
エスディーアイ 03-6721-1070
第一ニットマーケティング 0258-66-6676
伊勢丹新宿店 03-3352-1111
アマン 03-6805-0527
ダミアーニ 銀座タワー 03-5537-3336