ブラウンスエードで、まずは気分を秋モードに!
明日9月23日は、秋分の日。二十四節気の第16番目となる「秋分」は、お彼岸の中日となり、"暑さ寒さも彼岸まで"とあるように、これをきっかけに厳しい夏の暑さに別れを告げるはず…。
とくに今年は秋の気配を感じ始められるのが遅いんですが、ファッションの基本となる足元から季節感を取り入れようということで、以前も紹介したように最右翼はスエード。ということで、第146弾では ブラウンスエードの靴をピックアップしたいと思います。
スエードは、ナチュラルな素材感があって、しっとりとした温もりがあります。粗野で野性味を感じさせながらも、チャーミングかつ上品、足元をエレガントに飾ってくれるのです。
スエードは、表側の革とは異なり、子牛や豚、または羊や山羊など動物の皮革の裏面をサンドペーパーなどでバフ研磨(ヤスリがけ)などして、細かく起毛させたもの。毛足が短く、柔らかいものほど上質であるとされています。
似たような革でヌバックがありますが、Nubuckと表記され、Nu=New、新しい、Buck=雄鹿が語源。本来は鹿の表側の革を起毛加工したものですが、現在は牛や羊などの表側の革を起毛加工したもの全般をヌバックと呼んでいます。
ちなみに、バックスキンは Buckskinと表記され、Buck=雄鹿、Skin=皮革が語源です。
ヨーロッパではスエード靴は「レインシューズ」として親しまれ、雨の日にも履く素材。起毛させた毛によって、革表面までの距離ができ、革の内部まで水が浸透しにくいのです。となると、秋の長雨や、"野分"と呼ばれる秋に風物詩、台風の影響で降る雨にも強いってわけです。
カジュアルなイメージが強く、かつてビジネスシーンでは敬遠されてきましたが、ビジネススタイルがカジュアル化している今だからこそ挑戦して頂きたい。
では話をクルリンパと戻して、ブラウンスエードの靴の投稿5選をご紹介していきます。
エドワード グリーンのバタフライローファー「ラルワース」
まずは、キング・オブ・靴魂として 28回目の登場となる@ryuki_hさんの投稿から。エドワード グリーン(Edward Green)のバタフライローファー(Butterfly loafers for Alan Flusser)「ラルワース(Lulworth)」です。
1890年、イギリス靴の聖地ノーサンプトンに創業したエドワード グリーンが世に送り出した、バタフライローファー「ラルワース」。
サドルストラップがクロスしたデザインが特徴的です。
@ryuki_hさんの「ラルワース」は、デザイナーそして服飾評論家のアラン・フラッサーが、ニューヨークに開いた自らの店、アラン・フラッサー・カスタムの別注品。
"世界のベストドレッサー"に20年以上にわたって登場し続ける洒落者が手がけた別注とあって、素敵な仕上がりです。
スエードの風合いも素晴らしく、惚れ惚れしますね。
@ryuki_hさんが、どんな履きこなし方をするのか、興味深いです。