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いまや1億円以上!レクサスのブランド価値を高めたLFAとはどんな車だったのか?

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■3750万円という価格にも関わらず、受注殺到

レクサスのラグジュアリーサルーン「LS」の1500万円を遥かに上回る、3750万円という怒涛の価格で登場した「LFA」。世界のラグジュアリーブランドと戦っていくため、レクサスが作ったのはまさに予算度外視のスーパーカーでした。

驚異的な価格にもかかわらず、予約枠はすぐに埋まり、予定よりも早く受注は終了に。今では手に入れようとも不可能な奇跡のマシンとして、レクサスの歴史に花を添えています。

LFAのフロントミッドシップに搭載されたのは、小型・軽量化した排気量4.8リッターのV型10気筒エンジン。最高出力は412kW(560ps)/8700rpm、最大トルクは480Nm/6800rpmを発生

フロントミッドシップに搭載されたエンジンは、既存のV8エンジンよりも小型・軽量化した排気量4.8リッターのV型10気筒エンジンです。アルミニウム合金やマグネシウム合金、チタン合金などの軽量素材を使用しており、レッドゾーン9000rpmまで途切れることなく回転するこのエンジンは、最高出力412kW(560ps)/8700rpm、最大トルク480Nm/6800rpmを発生。CFPR製の車体骨格などを採用した超軽量ボディ(1480kg)によって、パワーウェイトレシオは2.64kg/PSという卓越したレベルでした。

LFAの真骨頂はサウンド。V10エンジンのサウンドのチューニングは、楽器で有名なヤマハが担当。エンジン回転数の高まりとともに、吸気音が重なっていく、美しい和音を狙っていた

ただ、なんといっても、LFAの真骨頂は、徹底してつくりこまれた「サウンド」にあります。至高のV10サウンドのチューニングは、楽器で有名なヤマハが担当。エンジン回転数の高まりとともに、吸気音が重なっていく、美しい和音を狙っており、V10時代の官能的だったころのF1に近い澄んだサウンドは、クルマ好きにとっては非常に心地よいものでした。

 

■贅沢な素材を集め、最高の調理がなされた

LFAは、重量バランスも突き詰められていました。エンジンはフロントに縦置きしていますが、リヤトランスアクスル(トランスミッションをリヤセクションへ置くパッケージング、R35 GT-Rと同じ方式)を採用し、センタートンネルの幅を狭めたことで、ドライバーを前後車軸間の中心かつ左右中央寄りに座らせ、車両重心のすぐ傍に座るようにパッケージング。

また、エンジンやトランスミッションなどの重量物をホイールベース内側へ配置したうえで、軽量かつ長寿命のCCM(カーボンセラミックマテリアル)製ブレーキディスクを採用するなど、車両慣性モーメントを低減する工夫もされており、エンジン重心が徹底的に下げられていることで、車両重心を下げることにも貢献。優れた運動性能と高い安定性を達成しつつ、ドライバーが車両挙動を直感的に感じやすくなるよう、つくりこまれていました。

駆動方式はフロントエンジン・リヤ駆動とし、限界領域での高いコントロール性と直進安定性を確保しながら、コーナリングとトラクション性能を高めるため、前後重量配分はフロント48:リヤ52に設定されています。

ちなみに、同じ時代のスーパーカー、ニッサンGT-R(R35)の前後重量配分は、55:45とかなりのフロントヘビーです。贅沢な素材を集め、最高の調理がなされたLFAは、唯一無二の存在といえるでしょう。



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