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LIFESTYLE 女たちの事件簿

天然とサイコパスの境界。「いまの彼は、元夫」と語るバツイチ美女の「ヤバすぎる思考回路」

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不倫や浮気、DVにプチ風俗……。妻として、母として、ひとりの女性として社会生活を営み、穏やかに微笑んでいる彼女たちが密かに抱えている秘密とは? 夫やパートナーはもちろん、ごく近しい知人のみしか知らない、女たちの「裏の顔」をリサーチ。ほら、いまあなたの隣にいる女性も、もしかしたら……。

危機管理コンサルタントの平塚俊樹氏がいう。

「浮気をきっかけに離婚に踏み切る夫婦は、今やけっして珍しくない。ある調査によると、パートナーの浮気が発覚した夫婦の3組に1組は、離婚という結果に至っています」

「私たちって、やっぱり運命で結ばれてるんだと思うんです。いまは別の女と結婚していても、やっぱり彼は私のものなんです」

そう話すのはバツイチ独身の岡野千尋(仮名・29歳)だ。マスクをとったその顔は童顔で、スレンダーな体型も相まって年齢よりもずいぶんと若く見える。現在妊娠4か月だと言うが服装のせいかお腹はまったく目立っていない。

千尋は26歳の時に結婚、その2年後に離婚した。現在「既婚者の彼氏」がいるらしいが、その彼はなんと元夫だという。こちらの混乱を見てとったのか、千尋はいたずらっぽく笑った。

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「結婚生活は正直つまらなかったです。2人の距離が近すぎたんでしょうね。付き合っていた時のドキドキなんかは無くなってしまっていましたから……」

なるほど、よく聞く話だ。結婚生活の退屈から不倫した。もしくは不倫されたパターンだろうか。

「元夫の啓介(仮名・当時30歳)と出会ったのは25歳の時でした。出会いは合コンだったんです。啓介は合コンの場でムードメーカーでノリも良くて、出会った当日にその場の勢いで付き合い始めたんです。その後2人で食事とかデートを重ねるにつれてどんどん彼に惹かれていって、もちろん体の相性も良かったですよ。そんなこんなで1年後には結婚していました」

そう語る千尋の表情は明るく、本当に啓介の事を愛していたのだろうと思わせる。 結婚相手の山口啓介は当時30歳。話がうまく、人気者気質の男性で、付き合い始めて早々に千尋の両親にも会い、明るく気が利く性格から両親も彼を大変気に入っていたらしい。啓介の写真を見せてもらったが体育大学のラグビー部出身とのことで、大きな体に汗と笑顔が似合う顔、頼りがいがありそうな雰囲気だ。

「付き合って半年ほどで私の両親に会わせる機会があったんですが、両親の方からその場で結婚の話が出ちゃうほどでした。私結構天然って言われるんですけど、そんな頼りない私にはしっかりした彼がぴったりだって……。そこからは本当にトントン拍子で進んで、気づいたら結婚式っていう感じでしたね」

千尋の両親からの経済的な応援もあり、2人が住むアパート、結婚生活を彩る家具や家電も早々に手に入った。啓介も自身の貯金から新車を購入し、千尋と啓介が出会って1年後には絵に描いたような新婚生活が始まったという。

©︎Getty Images

「私たち共働きでしたけど、結婚してからも休みの日には2人で買い物に出掛けたり、映画を観たり、ドライブしたりしました。出会って時間も経っていないのでお互いの事を知り合いながら重ねる日々は本当に宝物だったんです。もちろん夜の方も。彼の大きな筋肉と底なしの体力で、正直今まで付き合ってきた人達とは比べ物にならないくらい丁寧な行為で、体の相性もバツグンだったんです。4回戦以降は私がもたなくて断っちゃうほどでした」

絵にかいたような新婚生活、満足な性生活。しかしそんな幸せな時間は長くは続かなかったという。

千尋と啓介が結婚して1年が経った頃から、徐々に会話も少なくなっていった。夜の営みもルーティン化した雑なものになり、その後なくなっていったという。

「毎日一緒にいるってこういう事なんだ。って思いましたね。私たちの場合特に付き合ってすぐ結婚したので、恋愛相手が共同生活者に変わっていくギャップをものすごく感じたんだと思います。夜の生活も啓介は私としている最中にスマホでアダルト動画を観たりして、挿入は私にして、視線はスマホを観るようになっていったんです。最初の頃はそういうプレイなのかもしれないと受け入れていましたけど、やっぱり女として嬉しくないし。私に飽きちゃったのかなって……」

そんな関係が数カ月続き、千尋が簡単に手に入れてしまった結婚生活はある日の啓介の簡単な一言で終焉を迎えたという。

「『オレ好きな人ができたんだよね。』ってある日突然言われたんです。これを私が聞いた時にはもう相手と両想いになっていたらしいですから。思いっきり不倫されてたんですよ。相手は啓介の職場の女です。その女を好きになった理由まで丁寧に説明を受けました。小柄可愛くて別の出身大学でラグビー部のマネージャーをしていたことから仲良くなったって言っていました」

“好きな人ができた”や“両想いになった”という言葉は、結婚した者がパートナー以外に迂闊に使う言葉ではないはずだ。ただ啓介の言う『好きな人ができた』というあまりにストレートな言葉が、2人の結婚生活の軽さを物語っているようにも感じた。

2人の結婚生活はわずか2年で幕を下ろし離婚、そのすぐ後に啓介はその職場の元ラグビー部マネージャー女性と不倫の末結婚したという。

「夢のような結婚生活は本当に夢だったみたいに、あっという間になくなってしまいました。車は啓介のものだったし、残ったのは両親が与えてくれたアパートと家具だけ。私の両親もカンカンでしたけど、慰謝料とかで啓介を責めるより、前を向いて他の人を探すよう後押ししてくれています。たまに考えるんです。もし啓介との間に子どもができていて、3人の暮らしで家族の形が変わっていたら、こうなっていなかったんじゃないかって……」

そう千尋は思い悩んでいたというが、ただ啓介が釣った魚に餌をやらないタイプの男だとも考えているという。確かに啓介はラグビー部出身の、いくつになっても性欲が衰えないタイプの男性だ。一人の女性では満足できるはずがない。

共同生活という現実を乗り越えられない夫婦は多いだろう。退屈な夫婦生活、冷え切った夫婦関係に収まっていたくないという思いから他のパートナーを探してしまう。よくある不倫話だと思ったが、話はこれで終わりではないらしい。

「啓介は職場の女と再婚して半年くらい経った頃から私に連絡をとってくるようになったんです。連絡してきたと思ったら今の奥さんに対する愚痴を言ってきて……。これは言い訳に聞こえるかもしれませんが、私も当時2人用のアパートに独り暮らしで、寂しくなっちゃって。いつの間にか啓介からの連絡を楽しみにしていました。奥さんに対する愚痴を聞いているうちに、私ならそんな思いはさせないのにって思うようになって」

もとは啓介の不倫が原因で離婚した千尋。そんな啓介からの身勝手な連絡に最初は呆れ、疑う気持ちもあったと言うが、独り身の寂しさと元夫婦という関係から徐々に啓介の話し相手になっていったという。



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