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LIFESTYLE 夫婦関係修復レッスン

Q.「何もしないくせにケチばかり言うクズ夫。夏の家族旅行の計画を立てるのがうんざりです」(由美子さん・43歳)

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愛し合って結婚したはずなのに、いつからかギスギスしはじめた夫婦仲。その原因はひとつではなく、ほんの些細なことの積み重ねだったりする……。「大丈夫、ちょっとした心がけ、話し方で夫婦の関係は改善していきます」作家・心理カウンセラーとして活躍する五百田達成氏が、サラリーマンとしての実体験と豊富なカウンセリング実績を活かし、夫婦間コミュニケーションに関する実践的アドバイスを伝授する。

久しぶりにこの夏は旅行に行けそう。でも、円安だからやっぱり国内よね……。沖縄、石垣島なんてどうかな。九州のあちこちを巡る旅も楽しそうだし……。

由美子はスマホやPCであちこちのサイトを開き、夏休みの旅行プランを練っていた。
 

昔から、旅行の計画を立てるのは好きだ。独身時代は一人でふらっと海外にもよく行っていた。

でも、最近は時々しんどく感じることもある。


「なんで私が、1人で全責任を負わないといけないの?」

 

家族旅行のプランニングは、由美子の担当になっている。夫である光一は毎回、「俺は旅行の計画とか苦手だから、由美子に任せるよ」と言って、のらりくらりとその役割を放棄する。

由美子は子どもたちと相談しつつ、行き先を選定し、宿泊先や交通手段を考える。もちろん、湯水のようにお金を注ぎ込めるわけはなく、ほどよいランクの宿や食事を、できるだけリーズナブルに……。

いろんな旅行サイトのプランを比較して検討に検討を重ねる。
 

それでようやく「これで予約しようと思う」と光一に連絡すると……


「なんか、宿のレベルの割に高くない?」
「せっかくだからもっと広い部屋にしようよ」
「飛行機、ちょっと朝早すぎて辛いんだけど?」
「やっぱり沖縄じゃなくて、北海道にしない?」

光一は勝手気ままに思いついたことを口にして、結局最初からやり直しになるのだ。
 

そもそも、家族で旅行するためには、子ども達のリクエストはもちろんのこと、学校の予定も確認しないといけない。5月1日、2日って学校あるのかしら?あれ?亮介の学校って6日の土曜日もあるの?

中学校に入ったばかり長男と、まだ小学校の次男。学校が別々になると、その予定の確認だけでも一苦労なのに……。


もし由美子が専業主婦で、夫がすべてのお金を負担し、予算も潤沢にあるなら文句は言わないだろう。しかし「共働きだから」お金は光一と由美子で折半だ。


別に、お金を出すことは厭わない。ただ、私だって仕事で忙しいなかで時間を捻出し、あれこれ計画しているんだから……。文句を言うなら満足のいくプランを、ご自分でどうぞ自由に作っていただきたい。


「任せっきりにするなら、一切文句を言わないで欲しい」
 

そう思ってしまうことは、由美子の贅沢なのだろうか?

*****

計画、判断を任せっきりにするのに、いざとなると文句ばかり言う夫に関するお悩み。心理カウンセラー五百田達成さんからのアドバイスは?

後編に続きます



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