「とにかく、いつ陣痛が始まるかによっても対応の仕方が変わるため、そこは凄く緊張してます。夫の会社がアットホームな中小企業で、産気づいたらすぐ帰ってあげなよと社長が言ってくださっているのですが、さすがに現場で業務中とかは無理なので、そうしたら母に頼るしかありません。母もすぐには無理ならタクシーで病院まで行きます。早めに破水してしまったら、とか何かトラブルがあったらどうしようとか、そんなことばかり考えては不安になっています」
美里さんは覚悟と不安が入り混じった表情でそう語った。
居住地域に関係なく世の女性が安心して産科にかかれるよう、まずは迅速に産科不足の現状を洗い出し、解決策を打ち出すことが求められている。
取材・文/ 中小林亜紀
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