■内外装の出来栄えは?
エクステリアデザインについては、小柄で塊感のあるボディながら、ディテールはスポーティでアクティブな印象。それでいてSUVの持つ力強いデザインも兼ね備えており、バランスのよいデザインに仕上がっています。特徴的なのは、「カルダモン」「チリ」「ジンジャー」「ジュニパー」とスパイスの名前が付けられた個性的なボディカラーや、ルーフとリアセクションをブラックカラーにしたバイトーンカラーリングに仕上げられているところです。
インテリアは、ボディカラーに調和させたカラーリングのトリムパーツとアクセントカラーを取り入れた遊び心のあるインパネデザインを採用し、思わず出かけたくなるようなアクティブな気持ちにさせてくれる雰囲気。シートをよく見ると、生地には「X」のマークがさりげなく縫い付けられているのが個性的です。ラゲッジスペースは後席使用時で最大269L、後席を倒すと最大829Lの容量を確保しています(VDA方式)。
■シンプルなガソリンエンジンで低燃費 小さいながら装備は充実!!
アイゴXに搭載されるパワートレインは、1.0L 直3DOHCガソリンエンジンで、最高出力は53kW(72HP)/6,000rpm、最大トルクは93Nm/4,400rpm、駆動方式はFF、トランスミッションはCVTもしくは5速MTです。燃費は100kmあたり4.9L(約20.4km/L)です。
インパネ中央部には9インチの大型タッチディスプレイがあり、トヨタ・スマート・コネクトと専用スマートフォンアプリを介してシステムに接続することができます。上位グレードにはオンラインサービスが用意され、クラウドベースのナビシステムによって快適なルート情報を表示することが可能。JBLのプレミアムオーディオシステムや、高品質の素材を使用したキャンバストップ仕様など、アクティブで快適なドライブに必要な装備も用意されています。
安全装備に関しては、このクラスでもしっかり「トヨタ・セーフティ・センス」が装備されており、単眼カメラとミリ波レーダーを組み合わせた衝突被害軽減ブレーキをはじめ、インテリジェントアダプティブクルーズコントロール、レーントレースアシスト、緊急時ステアリングアシストなどが用意されています。
徹底したコストカットと高効率なパッケージングが求められるカテゴリーながら、アイゴXは、欧州で人気の遊び心ある雰囲気やカラーリングを重視しつつ、ポイントを抑えた質感の出し方や、トヨタならではの充実した装備、機能が光る一台に仕上がっているといえるでしょう。