無骨なミリタリーを上品に昇華した佇まいが大人にピッタリです
第548回目は、アスペジのジャケットです。

軽さやコンフォートさが求められる春アウター。爽やかで上品な逸品が大人をお洒落にアップデートしてくれるわけですが、今回はそんな上品な大人演出を、無骨の王道であるミリタリーウェアで取り入れようという話です。上品さや爽やかさとは縁遠いとも言えるミリタリーですが、「アスペジ」で定番人気を誇るM-65がそのイメージを見事に払拭しちゃいます!
軽快なラフさというのは、実はミリタリーと相性良し。軽さを持ちつつも元の男らしさもしっかりと残すので、大人のお洒落にうってつけなんです。それを証明してくれるのが、こちらのM-65。
ポリエステルをベースにナイロンの糸で織り上げた生地を採用。さらに特殊な加工技術により織目を潰すことで、撥水性と防水性を高めています。スタンドカラーやエポレット、多ポケットといったM-65らしいディテールが土臭さを高める一方で、ライトな素材感が春らしいムードを演出。で、爽やか代表のホワイトをセレクトすればダメ押しの上品さをアピール。この洗練さならスーツにもマッチしてくれそうです。オンオフ問わずにお洒落を楽しめる、最強春アウターと言えるかと。

ノーライニングの一着なのでサラリと着こなせるのもポイント。創業50年を超える老舗のイタリアブランドとあって、ラギッドになりすぎないこなれ感ある装いはお手のもの。羽織った瞬間にイタリアンな大人カジュアルが完成します。

防風性を強化し軽い雨にも耐える撥水性は、これから来る強風や梅雨時期に活躍必至。スタンドカラーに加え、ジッパー&ボタン留めの二重構造が、さらに後押しします。

M-65と同素材を使用したコートもラインナップ。定番のバルカラーコートをベースにしており、ゆるやかなAラインシルエットを構築。今どきなムードをもたらしつつもだらしなくならない絶妙なバランスは流石。製品染めによる深みのある色合いも見どころです。

シャツ感覚で羽織れるショートブルゾン。美しいサックスブルーが洗練さをアピールし、ポリエステルナイロン生地の光沢がエレガンスを演出します。サラリと気楽に羽織れるライトアウターは、これからの季節重宝間違いありません。
Photo:Naoto Otsubo
Styling:Takahiro Takashio
Text:Hayato Hosoya
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