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1日3組限定のアートホテルとイタリアンレストランを目指して、富山へ旅する秋。

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上質な家具、工芸、アートが響きあう空間。10月5日(水)開業に向けて予約受付スタート!

富山県砺波(となみ)市の美しい農村景観「散居村」の地で、築120年の古民家を再生した宿とレストラン「楽土庵(らくどあん)」が10月5日(水)に開業。

三方を水田に囲まれた、「アズマダチ」と呼ばれる富山の伝統的な民家を活かした空間に、ピエール・ジャンヌレやハンスJ.ウェグナーらの家具、李朝のバンダチや飛騨の調箪笥、ポール・ヘニングセンやジャスパー・モリソンの照明、西アジアのバルーチ族のラグなどが設けられ、芹沢銈介・濱田庄司・河井寛次郎・棟方志功といった民藝作家から、富山の工芸作家、内藤礼など現代美術家の上質な工芸やアートが調和しています。

敷地内にイタリアンレストランとブティックを併設した
スモール・ラグジュアリーな宿

楽土庵のコンセプトは、周囲の景観・空間・アート・料理・アクティビティなどを通じての「富山の土徳(どとく)」の体感。「土徳」とは、人が自然と共に作りあげてきた、その土地が醸し出す品格のようなもので、富山の地を訪れた民藝運動の創始者・柳宗悦が、厳しくも豊かな環境の中で、恵みに感謝しながら生きる人々に出会い、「ここには土徳がある」と表現したと言われています。

「となみ野の散居村」鳥瞰 / Photo by Nik van der Giesen

楽土庵が位置する「となみ野の散居村」は、田園のなかに家屋が分散し、その周りを「カイニョ」と呼ばれる屋敷林が囲む、日本独特の稲作農村形態で、国の重点里地里山に選定。500年の年月をかけて作られてきた景観は、自然と人との共生の賜物であり、そこでは日本的なサステナブルな暮らしが営まれてきました。

富山の土徳に触れることで、訪れる人が癒される宿を目指さす楽土庵は、土・木・和紙・絹など古来からの自然素材を用いた、周囲の自然環境や歴史と切れ目なくつながる空間に、民藝・工芸・現代アートが調和。

ピエール・ジャンヌレのラウンジチェアが配された楽土庵ラウンジ

敷地内には、富山の海・山・里の豊富な食材を使った富山ならではのイタリア料理を提供するレストラン「イルクリマ」と、民藝・工芸品・富山の食などを扱うブティックを併設します。

自己と地域の再生につながる「リジェネラティブ・ツーリズム」を提唱

楽土庵は、富山の土徳に触れることで、旅する人が癒されるだけでなく、その旅が地域の再生にも寄与する新たな旅のスタイル「リジェネラティブ(再生)・ツーリズム」を推進。宿がある散居村の保全と未来継承にも取り組みます。

芹沢銈介《観世音菩薩》/Photo by Nik van der Giesen

例えば、宿泊料金の2%を散居村保全活動の基金にして、カイニョ(屋敷林)の整備を行い、その剪定枝を木質バイオマス発電に利用する活動や、カイニョの落ち葉から腐葉土を作る活動の支援に充てることで、カーボンニュートラルにも貢献します。

客室「紙 shi」壁から天井にハタノワタルの和紙が使用され、ポール・ケアホルムのPK22やイサム・ノグチのAKARIが配される

さらに、新たな「ナショナル・トラスト運動」となることを目指し、地域と外部をつなぐ、新たな散居村コミュニティを2022年度内に発足する予定で、「R4年度 サステナブな観光コンテンツ強化事業」のモデル事業として、観光庁の支援も受けながら、本活動に取り組むそうです。

富山の食材で表現するイタリアンを愉しもう

レストラン「イルクリマ」のイルクリマとは、イタリア語で「風土」のこと。辻調理師学校のフランス校で講師を務めながら、フランスやイタリアのレストランで修業した伊藤雄大シェフが、地元の豊かな食材を使い、イタリア料理のスタイルで、富山の土徳を表現します。

開業記 念宿泊プランに注目!

楽土庵の開業にあたり、夕食時のスパークリングワイン付き開業記念宿泊プランや、宿での茶道お稽古、富山の森の精油を使ったオリジナル・アロマスプレー作りなど、体験メニュー付きのプランも登場します。

時代や国境を超えて器物が調和する様を柳宗悦は「複合の美」と呼びましたが、北欧や李朝の家具、民藝から現代美術作品までが響き合う空間は、まさに複合の美そのもの。富山の土徳を感じながら、新しい宿とレストランを楽しもう。

楽土庵(Rakudo-An)
開業日:2022年10月5日(水)
富山県砺波市野村島645
客室数:全3室最大6名
公式サイト



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