簡素だからこそ使いやすいポイントが盛り沢山!
さてさて、第14回目はライペン(RIPEN)のマップサコシュです。
ライペンは、50年以上に渡って高品質な登山用のテント、ザックを作り続けてきたメーカー、アライテントが手掛けるオリジナルブランドで、「熟練」という意味だそう。
登山にまつわる 本格的なアイテムを取り扱っていますが、そんなラインナップの中で気になって購入したのが、このマップサコシュ。
登山中に頻繁に出し入れする必要のある、地図やメモ帳などを入れるためのバッグで、袋状のポーチを折り畳んで肩掛けするだけの、とにかくシンプルな作りです。
総重量も 55gで、相当軽い!
テントメーカーですから、ストラップの長さを調整するパーツにはテントの張り具合を調整する「自在」を使っており、ボディにはテントのシート地である「40dn(デニール)ナイロンタフタ」を使用しています。
そのため強度が高く、防水性にも優れ、さらに片面にはメッシュ地のポケットが付いているため、銭湯・サウナの帰りに濡れたタオル(日本手拭い)やシャンプーなどを入れて持ち運んでも、バッグ内に浸水する心配もありません!
このメッシュは意外に透けなくて、中に入ってるものが見えにくいのも嬉しい!
以前「みやがわ」のサコッシュを紹介した際にも書きましたが、電子マネーの充実で現金を持ち運ぶ機会も減って財布が小さくなり、加熱式の発達によってタバコも縮小化。
とは言え、いろいろと機能が増えたスマフォは大きくなっているので、ポケットが少なくなる夏場だと意外にかさばる…。
そんなことを考慮すると、男性でいうところの"財布・スマフォ・タバコを持ち運ぶためのバッグ"は、このくらいが丁度えぇ。詰め込みすぎると使いにくくなるから、自戒的に持ち物の選別を厳しくできるのもイイんですね。
そして、元々は地図やメモ帳程度しか入れない想定で簡素な作りですから、冬場はアウター下で肩掛けしても それほどシルエットにも響きません。
今までは、完全手ブラ派。タバコも不要なので、パンツのポケットに財布と携帯さえ入れば十分だったんですが、レジ袋の有料化でマイバッグを持ち歩く必要性がでてきたので、今では最低限の荷物を持ち歩けるサコッシュ派へと変化したわけです。
気になるお値段ですが、なんと1,650円! 年中使えるので、年間約104日ある休日と、祝日16日をプラスした120日間使ったとしたら、1回約14円。2年使えば 7円ですから、レジ袋と大差ない。
アウトドアブランド特有の派手なカラーリングでもないし、タグも控えめ。畳み方変えれば見えないですし。50年以上に渡って真摯なもの作りを続けてきた日本メーカーのアイテムですから、品質は折り紙付き。
買って損はないと思いますので、気になった方はチェックしてみては?
Photo:Shimpei Suzuki
Text:Ryutaro Yanaka