高額でも満足度を考えれば、減価償却できるはず
さて、217回目は またまた舞い戻って「エルメス」。リネン×シルクのニットポロシャツです。
とにかく暑がりなのに加え、サウナ通いをして代謝が良くなってるのも手伝って、よく汗を掻く。
バカみたいに暑い夏は Tシャツ1枚で過ごしたいけど…、さすがに齢44のイイ大人なので、襟付きくらいは着ておきたい。となると、選択肢はシャツかポロシャツに絞られるわけです。
オギーが登場した#服魂ライブで ラコステとジョンスメの話が出て、もちろん僕もどちらも着てきたんですが、ワガママこじらせボディには鹿の子は合わないし、シーアイランドコットンで着心地抜群な「ISIS」の場合はロングポイントの襟がどうにも苦手…。
ジョンスメは昔のモデルや、どこかの別注で襟が小ぶりなものを選んで着ているものの、その着心地を遥かに上回るポロシャツに出逢えたので、今回も清水ダイブしてしまいました。
以前、同じくエルメスでリネン×シルクのクルーネック半袖ニットを買ったんですが、それがあまりに調子良く。頻繁に着ては洗ってを繰り返すうちに薄くなり、着られなくなって残念な思いをしたため、そのリベンジ的な感じで 今回出逢えたポロシャツにチャレンジしてみた次第です。
こちらは襟も比較的小ぶりで、編みもしっかりしてるのでボタンを開けて着ても だらしなくは見えない。
ジャケットのインナーに着れば 向かうところ敵ナシですし、アウターを羽織らないときは袖と裾に入ったボーダーの柄が さり気ないアクセントにもなってくれます。
日頃からワントーンで着こなすことが多く、しかも滅多にタックインをしないため、どうしてもウエスト部分にメリハリがなくなりがちですが、このラインが入ることでウエストマークになってイイ感じ。
ただ問題なのは、写真を見て頂ければ一発で分かる通り、品質表示タグが透けてしまうくらい薄いんです…。
これも#服魂ライブで話してましたが、僕も最近はポロシャツ、シャツに関わらず、下にはインナーかTシャツを着るようになりました。上の世代の方々は"素肌に着ろ"的なことを言ってるのも、知らぬ存ぜぬ姿勢で。
だって、日本の気候を考えたら無理があるし、相手に不快な思いをさせる以外はどんな風に着こなしても自由なんですから。
というわけで、このポロシャツを着るときも下にインナーを着てますが、そうなると ここまで着心地が良い必要性があるんだろうかという疑問が湧きます……。
インナーに着るもの、直接肌に触れるアイテムが極上な肌触りなら、上に着ることになったポロシャツの素材とか もはやどうでもよくない?と。
でも、パッと見の素材の良さが アウトレイジ顔の僕を上品に見せてくれるわけで…とか。カシミアのジャケットとかコートも着るじゃん、とか。
ひとり、しょ〜もない禅問答のようなことを繰り返したんですが、着たくなるってことは買ったことに間違いはなかった!と、自分を説得&納っ得。
その結果、この黒だけのはずが 白も…… 獲得。それは また別の機会にでも。
Photo:Shimpei Suzuki
Text:Ryutaro Yanaka