三陽山長の新レーベル「YAMACHO MADE™」誕生
日本のものづくりと日本人の感性を生かした紳士の理想像を追求する紳士靴ブランド「三陽山長」から、ファッションに“本物と遊び心”を求める大人に向けた新レーベル「YAMACHO MADE™(ヤマチョウ・メイド)」が始動。三陽山長の企画課長である猿渡(えんど)伸平氏に新レーベル誕生の背景と特徴を伺った。

新レーベルが目指すのは、紳士靴のネクストスタンダード
伊勢丹新宿店メンズ館地下1階=紳士靴の動向をウォッチしていると、ビジネススタイルのカジュアル化に反して、足元の「脱スニーカー」傾向が顕著で、履き心地とデザイン、さらにコスパのバランスがとれた「ライトな革靴」が注目されている。特に軽量で、メンテナンスが楽で、脱ぎ履きしやすいスリッポンタイプは、オンオフを問わず履ける革靴としてトレンドの中心になっている。
三陽山長からデビューしたYAMACHO MADE™は、高品質な素材と優れた生産背景を厳選して製作。都市環境に適応するソールや歩行ストレスを軽減する木型(ラスト)、リペア可能な底付けなどの特徴を備え、メインストリームを担う個性とアイデンティティーが付け加えられて、次世代のレザーシューズのネクストスタンダードを目指すという。
特に、グッドイヤーウェルテッド製法によるフラッグシップモデル3型(ストレートチップ、モカシン、サービスマン)は、ビジネスからカジュアルまで横断する使い勝手のよさを誇る意欲作だ。

着回し=履き回しができるようなオーセンティックなデザイン
──新レーベル「YAMACHO MADE™」のネーミングに込めた思いを教えてください。
猿渡 「時代に沿ったさまざまなデザインを、三陽山長のフィルターを通して提案するレーベル」をコンセプトに、YAMACHO MADE™をスタートさせました。細分化されたファッションテイストや、昨今注目されているサステナブルに対するブランドからの発信を、既存の三陽山長では届かなかった層へのアプローチを担ってほしいと思っています。
──次世代へ向けたレザーシューズのポイントをお教えください。
猿渡 ビジネスウェアのスタイルもオンとオフの境界線がアバウトになっている現在は、足元も変化しています。ウェアでは軽さや機能、着回しやすさなどが重視されていますが、YAMACHO MADE™では上記を念頭に、オーセンティックなデザインでありながら着回し(履き回し)ができるようなデザインの落とし込みをしています。価格に関しても既存の三陽山長と比較すると買いやすい設定にしています。

メンズドレスの変化に対応していく靴づくりを
──現在の“ビジネススタイルのカジュアル化”をどう捉えていらっしゃいますか?
猿渡 スーツをユニフォームとして着なくてはならないビジネスマンは今後も減少すると思っていますが、スーツを着たい人は増えると考えています。三陽商会ではパーソナルオーダースーツブランド「STORY & THE STUDY(ストーリー アンド ザ スタディー)」を展開していますが、スーツのオーダー市場が伸びているのもそう捉えているからです。その両方に対応できるのが、三陽山長でありYAMACHO MADE™です。
この本気度、ぜひ見極めてみては?

Text:MAKOTO KAJII

三陽山長「YAMACHO MADE™」ストレートチップ 4万5000円(税抜)
























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YAMACHO MADE™ 特設サイト