無地だからこそ、質へのこだわりが重要です
「Tシャツにジーパンが似合うオトコが、一番かっこいい」。昔からある定説です。あざとい脚色をせず、自然体がサマになるかどうか。それが試されるのが、夏シーズンです。
Tシャツとパンツのみという、シンプルな組み合わせになる夏は、すなわちコーデが簡単というわけではありません。シンプルがゆえに奥深く、素材感やシルエットをいつも以上に精査する必要があるんです。
つまり前述の説は、言い換えれば「シンプルほど、真のセンスが問われる」ってことです。今回ご紹介するのは、プリントもロゴもない極々シンプルなTシャツ。しかし、それらはすべて素材に関して一家言あるものばかりです。
表面感、ドレープ感、光沢などなど、シンプルゆえに際立つ素材の特性。例えばシルク混の生地なんて、無地Tでも明らかに上質感が漂いますからね。お値段は高くなりますが、それでも秋冬物に比べればお安いもの。1枚買えばコーデが成立することですし、むしろコスパの高い投資だと思いますよ。
three dots スリードッツ
能ある鷹は爪を隠す、の典型例です
繊維が長い長超綿スビンコットンと、滑らかなDCHコットンをブレンドすることで、さらりとした肌触りと艶やかな美光沢感を楽しませてくれるパウダリーコットン。おまけに吸水性や速乾性なども備える機能的な一面も持ち合わせる、まさに才色兼備な1枚です。だから、1プリーツ入りのイージースラックスとのシンプルコーデで十分。夏らしい爽やかさをチルデンニットで演出するなら、Tシャツの素材感を邪魔しない白が好適です。
LOOK SEA ルクシー
いかにもな嫌味感がまったくないシルク混です
バインダーネックに胸ポケットというアメリカンなデザインは、一見するとラフな印象。しかし、いざ近くで見れば滑らかな生地感がラグジュアリーな雰囲気を主張します。理由は、素材にシルクを用いているから。それでいて、コットンとポリエステルをブレンドしているので、艶過ぎずナチュラルな風合いも楽しめます。
FEDELI フェデッリ
コットンはコットンでも、世界3大コットンです
希少素材を用いるニット作りで定評のある、イタリア発のニットブランド。こちらのTシャツには、世界3大超長綿として知られるエジプト産のギザ45が採用されています。そもそもの素材がシルキーな光沢を備えているのですが、それをハイゲージに織り上げることで、より滑らかな肌触りに仕上げています。
Theory セオリー
年中袖を通していたくなる、極上肌触り
シーズンレスで活躍する、こちらのクルーネックTシャツ。薄手で滑らか、まさしく一度袖を通すとヤミツキになる肌触りの秘密は、シルクによるもの。コットンとのブレンドですが、その比率はシルクが70%と高いのが見どころです。細身でアームホールを狭めたシルエットが、着姿も洗練させて見せてくれます。
Photo:Naoto Otsubo
Styling:Takahiro Takashio
Model : Isao Takahashi(FORZAR)
Text:Masafumi Yasuoka
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スリードッツ 青山店 03-6805-1704
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