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天孫降臨の地から明けましておめでとう!

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超古代史への旅。新年に日本のはじまりを考える

新年明けましておめでとうございます。

皇紀二六七九年の元旦を、ここ高千穂の”天孫降臨”の地からお祝いします。

何を隠そう、編集長、アニキ、カメラO坪、そして私こと栗Pは、「新年開運旅」の真っ最中なのです。

え?

「写真はどうみても、秋頃じゃないか。取材はしたものの原稿書くのがずるずると年末になり、それをごまかすために年始にかこつけて掲載しているんだろう」

ですって?

ささ、お屠蘇をどうぞ。

今年は元号も改まります。古事記の聖地をめぐる開運旅を通して、この「瑞穂の国」の成り立ちに想いを馳せてみませんか?

熊本空港から高千穂へ。天孫降臨は何丁目何番地だったのか?

「実は、日本ってあんまり詳しくないんですよね。熊本って四国のどこですか?」

熊本空港に降り立った瞬間、干場編集長が真顔でつぶやきました。地図なんて読めなくても、要は天孫降臨の地といわれている高千穂に着けばいいのです。写真右端、熱海の金目鯛もビックリの魚眼を持つカメラO坪が語ります。

 

O坪「諸説ありますが、太陽神・アマテラスオオミカミから地上征服を託されたニニギノミコトが天から舞い降りたのが宮崎の高千穂地方だったといわれています。語弊を恐れずにいえば、天皇陛下の地元です。あ、やっぱ語弊怖い!」

干場「ニニギノミコトが降臨した土地って、それリアルガチ気絶じゃないですか! 伊勢神宮には詣でたことはありますが、オリジンの土地は楽しみで気絶しそうです。あれ、何の話をしてたんでしたっけ(笑)」

アニキ「高千穂は前に行ったことあるけど、オーラパワーがマジでぱねェ! FORZAのメンバーと来られるだけで高千穂昇天、いや降臨か!」

この濃すぎるメンバーをまとめあげていくには、出雲大社の巨大注連縄をもってしても難しいことでしょう。個性と才能のヤミ鍋こそ、FORZAの真骨頂ですが、この心労がたたり、私の体内で密かな異常が進行していたことは、この時はまさに神のみぞ知る出来事だったのです……。

編集部移転プロジェクト! 会議の聖地で集団気絶!

熊本空港から1時間ほどのドライブでたどり着いたのは、宮崎県西臼杵郡の高千穂町。道の駅には二柱の神様の模型が飾られていました。「記紀神話研究クラブ」名誉会員でもあるO坪氏の解説に耳を傾けましょう。

男神
女神

 


「男神はアマノタヂカラオノミコト、女神はアメノウズメノミコトと言います。神代のころ、スサノオの悪行に困ったアマテラスオオミカミが天岩戸に隠れて世界が暗闇に包まれたとき、光を取り戻すためにこの二柱の神様は大きな役割を果たしました。

アメノウズメノミコトが天岩戸の前で踊りを踊ったとき、”ポロリ的な瞬間”があり、八百万たち大爆笑。『何々?』とアマテラスオオミカミが岩戸から顔をのぞかせた瞬間、アマノタヂカラオノミコトがアマテラスを引っ張り出し、大きな岩戸を数百㎞も遠くまで放り投げたんです。諸説ありますが、その岩戸が落ちた場所が長野県の『戸隠神社』と言われています」

道の駅を後にした一行は、高千穂神社などを参拝。

オーラパワーを高めつつ、高千穂が誇る巨大神社、天岩戸神社に足を踏み入れたのであります。

干場「うわ〜! なんですか、この霊気、鳥肌立ちそう」

アニキ「気分はKORINN(コーリン)だね」

干場「わかりやすく言うと『芽生え』ってことですか?」

0坪「諸説ありますが、芽生えといえばこの天岩戸神社は……

永遠に交わらないトークをしながら砂利を踏みしめていくと、本物の「天岩戸」とされる岩陰を対岸から眺めることができます。しかし残念ながら、ここは撮影禁止でした。ぜひみなさまも、機会があればご自身の肉眼で神話の世界を確かめてみてください。

その後、清流沿いに歩を進め、4匹は天野安河原(アマノヤスカワラ)という聖地へ。

 

O坪「天岩戸にアマテラスオオミカミが隠れたとき、八百万の神々が集まって作戦会議を行ったのが、ここ天野安河原とされています」

干場「FORZAの会議もここでやったら、気絶プランが生まれそうですね」

充分に霊気に浴したあと、イワナや団子など食し、ご満悦で高千穂を後にしたのであります。

向かうはこの一泊二日旅行のもう一つの見どころである、界 阿蘇。カルデラの国定公園のなかにある、知る人ぞ知るお宿です!

FORZA御用達! これが界 阿蘇の素晴らしさだ!!

今回のお宿は、星野リゾート 界 阿蘇。旅慣れたFORZA読者にはいまさら説明するまでもないことでしょうが、星野リゾートといえば、日本が誇る高級リゾートホテルの代名詞です。出雲地方に旅したときは界 出雲にお世話になり、赤峰先生とPEPEさんの京都旅行の時は星のや 京都にお邪魔しました。勝手に「FORZA御用達」と呼ばせていただきましょう。


到着が遅れた我々を、あたたかい笑顔で出迎えてくれたのは総支配人の中嶋勝海さん。なんとここの界 阿蘇は約8000坪の敷地内に、12の別棟が点在し、そのひとつひとつがお部屋になっているのです。わかりやすくいうと、広大!

天井が高く、間接照明が心地よい室内は、ゆうに70平米以上はあるでしょう。リビングとベッドルーム、和室と3部屋に仕切られ、部屋の外には檜の露天風呂があります。

 

 

まずは4匹でお風呂へGO。ゆずを絞ると、とろりとした湯気の中に柑橘の香りが弾けます。


アニキ「アニ温泉、パねえ! 気絶湯昇天!」

干場「僕たちいま、カルデラの中にいるんですよね。本当のラグジュアリーって、いまのような時間のことを言うのかも知れませんね」

O坪「私たちの関係には諸説ありますが、お背中を流しましょうか?」

浴衣に着替えた私たちを待ち受けていたのは、グルメのカルデラ大爆発でした。

先付けから始まり、お椀、八寸、お造り、酢の物、揚げ物、蓋物、そしてなんと牛肉をカチョカヴァロの鍋でいただく「カルデラ鍋」、そしてデザート。


どれをとっても美味美味美味。

海の幸、山の幸を味わい尽くし、夢を語り合った特別な時間。心も体も満たされて部屋に帰ると、一同心地よい疲れと満腹感のなかですぐに眠りに墜ちたのです。

俺のカルデラ初体験! そして人体の不思議も!

翌日は朝7時半に、エントランスの前に集合。阿蘇のカルデラをバックに、カルデラ体操というヨガとストレッチの中間のような、気楽に楽しめるエクササイズからスタートです。

まずはゆっくりと深呼吸。それからいく背中をきもちよ〜く伸ばして……。


干場「アイタタタタ! 僕カラダ硬いんですよ〜。でもこれ、目がバッチリ覚めていいですね。何より阿蘇の山々を見渡しながらできるのが最高です」

運動後の朝食も絶品でした。とくに素晴らしかったのが、温泉卵のたまごかけご飯です。

アニキ「このTKG最高においしいですね。朝から3杯もいけるなんて、ありえない」
 

干場「すみません、僕も5杯目おかわりください〜!」
 

大満足の朝食を終えて朝風呂を浴び、チェックアウトの準備をしたあとは、カルデラバーへ。これは界 阿蘇に来たらぜひとも体験していただきたい、知的アクティヴィティーなんです。

この日我々がチャレンジしたのは「カルデラ作り」(通常は16:30〜18:30に行われています)。小麦粉と風船を使ってカルデラの成り立ちを自分の手で疑似体験するというものです。理科の実験といえばわかりやすいでしょうか。

台の上にたっぷり小麦粉を敷き詰め、その下から風船を膨らませて破裂(爆発)させると、破裂した箇所が、そうでない部分に比べて陥没します。

これがカルデラができるシステムなのです。私たちが今いるのは、大昔に噴火した火山の爆発口周辺というわけ。こんな説明を聞くと背骨がゾクゾクしてきます。

そしてなんだか、顎が猛烈に痛み出しました。あれ? 放置していた親知らずかな? 私のカルデラも爆発寸前のようです。

しかし突如訪れたこの大苦痛によって、図らずも界 阿蘇のおもてなしの素晴らしさに触れることになろうとは! 

チェックアウトのとき、総支配人の中嶋さんが「栗原さま、ご尊顔が少々青ざめているようですが……」とおたずねくださり、カルデラ内に唯一(!)ある歯科医に電話で予約を入れてくれたのです。

結局、語るも涙の緊急オペで親知らずを2本ぶっこ抜くことになったのですが、これもアマテラスオオミカミの思し召しだったのでしょう。それでは各自にこの旅を振り返っていただきましょう。

干場「大満足の一泊二日でした。日本人に生まれてよかったと、心から思える旅でした。界『阿蘇』のたまごかけ御飯や温泉も素晴らしく、英気をバッチリ養えました。あと、歯磨きの大事さも痛感しました」

アニキ「このメンバーで来られたことが本当に幸せで、道中何度気絶したか覚えていません」

O坪「2019年はどこに行きましょうか!」

旅の疲れを癒やし、さらにエナジーチャージをさせてくれた界 阿蘇のスタッフのみなさま、そして「宇治歯科」のみなさま、誠にありがとうございました。

ぜひFORZA読者のみなさまも、ご家族やご友人、パートナーと界 阿蘇を訪れてみてください。雄大な大自然のなかで、内側からふつふつと湧き上がってくるパワーを感じられるハズ。

それはこのオトコ4匹が120%保証します。

みなさまの2019年も、素晴らしいことで満ちあふれますように!

今年もFORZA STYLEをどうぞよろしくお願いいたします。

Photo:Naoto Otsubo

Text:Yoshihide Kurihara

【問い合わせ】
界 阿蘇

大分県玖珠郡(くすぐん)九重町湯坪瀬の本628−6
0570-073-011

https://kai-ryokan.jp/aso/

 



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