初代にオマージュを! 100万台目の911とは?
ポルシェといえば911。欧米なら❝The 911❞といったところでしょうが、弟分の718が好評を博しても、依然として911がスポーツカーのアイコンであることに変わりはありません。
初代モデルは1963年に発売開始。そして時は流れて2017年5月11日、ついに100万台目の911がラインオフ! この記念すべき1台はRRのカレラS(MT)をベースに、歴史へのオマージュを込めて幾つかのアイディアを具現化したモデルです。というのも、いくらコンフィギュレーターを駆使しても、この特別な1台と同じ仕様の911は作れないのです。
さて、どこが特別なのか? まず目を引くのがスペシャルなボディカラーの「アイリッシュグリーン」です。そういえばこの色、通称ナローと呼ばれている1973年までの911シリーズでよく見たボディカラーであり、リヤフードを飾るゴールドの車名エンブレムも356からの伝統的手法です。ちなみにホイールは718に設定されるオプションの20インチ・カレラ・スポーツホイール。
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インテリアはクロームのメーターリング、シートの座面と背面テキスタイルなど、今風にいえばレトロモダンな組み合わせです。過去のモデルを思い浮かべれば、きっと何処かで見た印象があると思いますが、こんな部分も911のクラシックな魅力かも知れません。
この記念すべきモデルはプロモーションで世界をまわった後、ミュージアムで展示・保管されます。日本にも来るのかスケジュールは不明ですが、イチバン気になるのは、❝もしもこの100万台記念車と同じ仕様が欲しくなったら・・・・・・❞ということ。
現状のオプションメニューでは作れない仕様であることは先に触れましたが、そこで輸入元であるポルシェジャパンに聞いてみました。
「ポルシェにはビスポークで仕立てる❝ Exclusive❞というプログラムがあるのですが、そのなかでどこまで対応できるのか、本国に問い合わせることになります」とのこと。ただし、金額も問い合わせなとわからないそうですが、少なくとも自分だけの1台を作れることは間違いありません。
これから911を発注する方はボディカラーだけでもスペシャルオーダーすると、かなり満足度は高いはず。歴代モデルで選ぶなら、ベージュ・グレイやオリーブ、アルバート・ブルーなんてボディカラーもオトナのゆとりを感じさせることでしょう。
ベースモデルの参考価格:911カレラS(MT)/1519万円
Text:Seiichi Norishige
ポルシェ ジャパン
0120-846-911(ポルシェ カスタマーケアセンター)
■The one-millionth 911 rolls off the production line – Behind The Scenes.