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FORZA STYLE - 粋なダンナのLuxuaryWebMagazine
FASHION 干場の「エコラグ」

第159回 エルメネジルド ゼニアのジャケット

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エコラグ-Hoshipedia 「エコラグ」とは、エコノミック・ラグジュアリーの略。economic luxury。極めて経済的だが、上質さやエレガンスは失わないスタイルの意味。「多くの粗悪なものより少しの良い物を」という干場の哲学により生まれた造語。腕時計や靴・鞄、スーツのように長い年月使えるものは高額でも、白シャツや白無地のTシャツのように常に白いまま清潔に着たい消耗品は、高額なものよりもコストパフォーマンスを重視するというスタイル。パテック・フィリップの腕時計やジョン・ロブの靴と、カミチャニスタやデッコーロの白シャツ、GAPの白無地のTシャツは干場にとっては同じ。一点豪華主義とも違う。干場が敬愛するブルース・リー先生が提唱した無駄を排した最短の動き(エコノミック モーション)で相手を倒すジークンドーのように、経済的で盛り過ぎない、かつ無駄のないシンプルで上質なスタイルを指す。

鴨の頭の羽毛の色って こんな色だっけ?

いま考えても、自分にしてはかなり冒険した一着です。これはエルメネジルド ゼニアからトークショー出演の依頼があったときに購入したもの。確か、3年前だったと思います。エルメネジルド ゼニアからは、そのシーズンのトレンドについても話してほしい、というリクエストがあったので、ミラノ在住の友人たちからも現地情報を集めていたんですけれど、そのとき“ティールブルー”という言葉が出てきまして……。

ティールというのは“小鴨”のこと。鴨の頭の羽毛の色、濃い青緑色がティールブルーなんだそうです。ちなみに日本の色名では“真鴨色”。それだとあんまり着たくならないけれど、ティールブルーだったらいいかも、と思ってしまうから不思議なもんです。エルメネジルド ゼニアの本国スタッフたちも注目している色だと小耳に挟んだのも、僕の背中を押しました。普通、この色のジャケットはなかなか買えないですよね(苦笑)。

素材はシルクカシミアで、ヘリンボーン織り。この手のジャケットはネイビーかグレー、ブラック以外はほとんど選ばないので、自分にとってはすごく貴重な一着です。こういう珍しいというか、クセのあるものをサラリと着こなせたら大人っぽいと思うんですよね。僕もそこまでは到達できていない。まだまだ、精進が足りないようです(笑)。

ちなみに、デザインは一枚仕立ての「カプリ」モデルから。ライニングもなくて、リゾートで着こなすのにはちょうどいいかな、と。白シャツにネイビーパンツを合わせてディナーに行く、なんてシチュエーションが素敵かと思います。光沢があるのでナイトシーンに似合うんですよね。色っぽいし、キメの一着にはこんなのが使えると思いますよ。

話は少し逸れますが、昔、フジテレビ系列のテレビドラマで『ニューヨーク恋物語』ってあったのを覚えていますか? あれで主演の田村正和がこんなジャケットにダークシャツを合わせていたんですよ、ボタンを2つぐらい外して。それがすごくセクシーだったなぁ、といま思い出しました(笑)。白シャツも端正でいいと思いますが、ダークシャツで遊びのあるファッションもしてみたいなあ。あ、その前にリゾートに行きたいです!

Photo:Ikuo Kubota(owl)
Text:FORZA STYLE

エコラグ-Hoshipedia
「エコラグ」とは、エコノミック・ラグジュアリーの略。economic luxury。極めて経済的だが、上質さやエレガンスは失わないスタイルの意味。「多くの粗悪なものより少しの良い物を」という干場の哲学により生まれた造語。腕時計や靴・鞄、スーツのように長い年月使えるものは高額でも、白シャツや白無地のTシャツのように常に白いまま清潔に着たい消耗品は、高額なものよりもコストパフォーマンスを重視するというスタイル。パテック・フィリップの腕時計やジョン・ロブの靴と、カミチャニスタやデッコーロの白シャツ、GAPの白無地のTシャツは干場にとっては同じ。一点豪華主義とも違う。干場が敬愛するブルース・リー先生が提唱した無駄を排した最短の動き(エコノミック モーション)で相手を倒すジークンドーのように、経済的で盛り過ぎない、かつ無駄のないシンプルで上質なスタイルを指す。



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