機構も外装もパーフェクト。「ツァイトヴェルク」の新境地とは?
一目見てソレとわかる、唯一無二の文字盤。左右非対称のレイアウトで知られる高級時計業界のアイコン「Lange 1 (ランゲ1)」と同じく、A.Lange & Söhne(A.ランゲ&ゾーネ)の圧倒的な実力を持つ傑作が「ZEITWERK(ツァイトヴェルク)」です。
腕時計に明るい方ならご存知かと思いますが、2009年に登場した「ツァイトヴェルク」と言えば、A.ランゲ&ゾーネとしてはじめてデジタル式時刻表示を搭載した機械式腕時計。時と分が瞬時に切り替わる数字によって表示され、瞬時に時刻を読み取ることができます。
これだけでも驚きだと言うのに、A.ランゲ&ゾーネの時計製造への挑戦はとどまることを知りません。
先日、ジュネーブサロン2017年で発表された新作「ZEITWERK DECIMAL STRIKE(ツァイトヴェルク・デシマルストライク)」 は、極めて斬新なソヌリウォッチとして早くも話題を集めています。
ハンマー打ちの機構には大きな動力が必要になりますが、瞬転数字式時刻表示を動かす「ツァイトヴェルク」のムーブメントは、その点からも理想的でした。
完成した「ツァイトヴェルク・デシマルストライク」の機構は、文字盤から見えるトランブラージュ装飾を施したハンマーが2つのゴングが異なる音色で、右のハンマーが正時ごとに低音を1回、左側のハンマーが正10分ごとに高音を1回奏でます。
このモデルは美観においても比類なき境地に達しています。ケース素材はA.ランゲ&ゾーネが独自に開発した合金ハニーゴールドを使用。ムーブメントの手巻きキャリバーLO43.7には、グラスヒュッテ模様を施した4分の3プレート、テンプにはハンドエングレービングと、微細な部分まで仕上げにこだわっています。
熱狂的なファンが持つことでも知られている、A.ランゲ&ゾーネの複雑機構の世界。その中でも圧倒的なオーラを放つ「ツァイトヴェルク」シリーズは、やはりいつも気になる存在だと言えますね。
Text: Ryo Takano

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A.ランゲ&ゾーネ
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