相手のペースに合わせて文字を打つ ペーシングが成功のカギ
ビジネスの戦場で働く40代は、仕事やプライベートで悩みを抱えていても、プライドが邪魔して、なかなか人に相談できなかったりするもの。そんな迷える子羊に、手を差し伸べてくれる救世主が、“美人すぎる臨床心理士”としてメディアで活躍中の、山名裕子先生です。仕事に、プライベートに悩むみなさまに裕子先生が心理学的な観点からアドバイスをしてくれます。スマートな40代、”スマフォー”必見のコラムです。
Q . 女性とのLINEのやり取りが、どうにも苦手です。好きなコには、ついつい気合いを込めた長めの文章を送ってしまいがちなのですが、それに対してポンポンと数行で返ってくると、どうにも温度差の違いを感じてやり切れなくなります。女性とのLINEで、なるべく温度差をなくすための、うまいやり方などがあれば教えてください。(41歳・公務員)

裕子先生のカウンセリング結果
「普段、私のところに相談に見えるクライアントさんの中にも、恋愛で悩んでいる方はいらっしゃいます。そういう方に相手の方とのLINEのやり取りを見せていただくことがあるのですが、女性が短めの文章なのに対して、3倍くらいの文字量で返信している男性がかなり多いんですね。残念なことに、温度差の違いが一目瞭然なのです。
自分が2行で終わってるのに、長文で返ってくると、相手は『全部に答えなきゃいけないのかな』と負担に感じます。相談者の方のように相手に対する思いが強いと、つい長くなってしまうのもわかりますが、相手が3行ぐらいで返してくる人だったら、こちらも3行か2行で返すほうが良いでしょう。『ぺーシング』といって、相手のテンションや話すスピード、間の取り方などに合わせるテクニックがあるのですが、やはりLINEでも、ぺーシングをベースに、お互いが同じくらいの文字量でやり取りするほうがベターなんですね。むしろ男性側が若干そっけないぐらいの、少なめの文字量でも良いかもしれません。

40代くらいの方は、LINEでも漢字を使う方が割と多いですが、漢字が多いとどうしても印象が硬くなりがちです。相手の名前も漢字で打つ人がいますが、名前を平仮名にするだけでも柔らかさが出て、相手の受け取り方は大きく変わります。難しい言葉や表現も、そのまま打つより、なるべく噛み砕いて送ってあげたほうが良いです。知識をひけらかしている、みたいな印象を与えかねませんので。

あとは、相手との距離を縮めるちょっとした裏技として、相手が使っているスタンプと同じものを送ったり、同じシリーズの別のスタンプを送るテクニックもあります。『このスタンプいいね。俺も買っちゃった』的な感じで同じスタンプを送ることで、相手は『あ、同じような趣味なんだ』『スタンプの趣味が似てるってことは、ほかの趣味も合うのかな』と考えます。これが『類似性の法則』です。とはいえ、30代後半や40代でスタンプを多用し過ぎるのも考えものなので、さじ加減には注意が必要です。LINEのやり取りは、文章だけだと、どうしても冷たく感じますから、それを補う意味でスタンプを1個送るとか、そのくらいが理想的なバランスじゃないでしょうか。スタンプを使わない人なら、文末にキラキラマークをつけるだけでも相手に与える印象は変わります。

たまにLINEを終わらせるタイミングがわからないという方がいますが、自分が負担でなければ、付き合える範囲で付き合ってあげて良いと思います。女性は話を聞いてほしい生き物なので、話すだけとか、聞いてもらうだけでカタルシス効果を得られて、かなり楽になるんですね。逆にやってはいけないのが、LINEの返信を放置し過ぎること。既読は付いているのに返信がくるかどうかわからない、という宙ぶらりんの状態は相手からすれば不安で、ストレスになりかねません。人は不満や不快よりも、不安のほうが耐えられないので、何日も返せないくらいなら、『ちょっとまた連絡するね』といって終わらせるほうが良いです。特に最近の若い世代は、白黒ハッキリしたがる人が多いので。
繰り返しになりますが、LINEでの長文は個人的にもオススメしません。長文を好む、好まないは、もちろん相手の性格や好みもありますが、LINEは性格や好みが出やすいからこそ、文字量の多さも相手に合わせてあげたほうが無難なのです。返信のタイミングもしかりで、ポンポン早くレスを返してくる相手には、こちらも早く返してあげるほうが、やはり好かれやすいです。とはいえ、仕事をしている方は即レスは難しいでしょうから、初めに『LINE苦手なんだよね』って、ひとこと言っておくだけでも全然違うと思います。」
Photo:Mitsutoshi Watanabe
Text:Naoya Aoyagi
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山名裕子
著名な精神科医師の父を持つ 心理学会のサラブレット。 心理学資格の中で最難関とされる臨床心理士の資格を取得。 学業に励む傍ら各ファッション誌で読者モデルとして活躍。自身のメンタルケアオフィス「やまな mental care office」を東京青山に開設。心の専門家、臨床心理士としてメディア出演をはじめ幅広く活動中。
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