「下ネタ」と「引き際」で自分を格上げする!
唐突ですがみなさん、自称「ちょうどいいブス」こと山﨑ケイさんをご存知でしょうか?⇒前回、なんともちょうどいい会話術とOVER30からの恋愛スタンスを披露していただき共感と感嘆の声が多数寄せられたセルフプロデュース術、今回はハイリスクでハイリターン(?)な下ネタにまつわる会話から、恋愛の駆け引きについてお話を披露してもらいます。
ユーモアのある下ネタは、大人のたしなみです
ー山﨑さんが必ず、デートや合コンなどで織り込む会話やトピックはありますか?
山﨑ケイ(以下、山﨑):デートではないですけど、合コンや男友達と飲んでたりしているとき、下ネタっぽいことが平気な場だったら「好きな人とこの先、一生キスしかできないのと、一生セックスしかできないの、どっちがいい?」という質問をしますね。
この質問をすると「それは子供がいる前提?」とか「セックス中のキスはなし?」などなど、結構いろんな条件や縛りが出てきたりして、そこでまずひと盛り上がります。さらにそこから人ぞれぞれに投げかけてくる質問によって人柄が出たりして面白いんですよね。
あといろんなところで言ってるんですけど、「悪口」と「下ネタ」はその人のセンスが出ると思うんです。あまり言い過ぎても下品だし、言わな過ぎてもつまんらない。言葉を選びながら話さなくてはいけないことをあえて振ることで、その人がどのくらいユーモアのある人かという部分が分かるのもいいかなと。30歳を過ぎたら、男女ともにある程度の下ネタは大人のたしなみですね。
ただし、変なタイミングでぶっ込んだりするとリスクは大きいので、そこは空気をきちんと読んで。一歩間違えると「めんどくせー女がいるな」ってなっちゃうので。
ー下ネタと悪口は使いようということですね。
山﨑:あと、時々「察しがいいね」って言われることがあるんですけど、私結構、普段から男性の表情や行動にツッコミを入れたり、指摘するんですよ。
ちょうどいいブスは「ちょいS」を装え
ーそれはモテテクですか?
山﨑:例えば男の人と会話をしていて、ちょっと顔が引きつったりしたとするじゃないですか。そういう時にはっきりと「いまさぁ、適当に相槌打ったでしょ?」とか「この話、全然興味ないでしょ」って指摘するんです。前回話した〝好き以外全部言う〟じゃないですけど、怒らせたり誤解させないように言い方は気をつけつつもツッコむことで、自分が相手に興味を持っているというアピールになる。そういう意味ではモテテクと言えるかもしれません。
ある時、男性と2人で飲みに行ったんですけど、相手の男性が話しながら、もろキュウのもろ味噌をキュウリに全然乗せることができなくて。ずっと見てたけど結局あきらめて、キュウリだけ食べたんですね。そこですかさず「今、もろ味噌あきらめたでしょ?」って指摘したんです。そうすると自然に笑いが生まれて雰囲気も和むし、あっという間に打ち解けられるんです。他にも男性と二人で初めて飲む時、最初って緊張するじゃないですか、お互いに。そんな時「なんか、独特な緊張感がありますね(笑)」って言っちゃう。
ーなんだか......ほんのりSっ気が感じられて絶妙というか、ツッコまれていても、まんざらでもない表情の男性が浮かびますね。
山﨑:ちょうどいいブスとしても、恋愛を積み重ねてくると、ちょっと意地悪する楽しさを覚えるじゃないですか(笑)。決して上から目線で行くわけではないですけど、私自身はどっちかと言うと、ややSよりだと思っています。本来、女の人ってなんとなく受け身な人が多いと思うし。
でもちょうどいいブスとしては少数派のSを主張した方が男性からの需要があると思っていて。基本的に受け身で自称Mな女性が多いなか「私ちょっとSなんだよね」って言うと、男の人って「なんだろ、何してくれんだろ......」と、フックになるし興味を持ちやすくなる気がします。
ーいいですね。それもセルフプロデュース術にプラスしましょう!
山﨑:では男性にSかMかを聞かれたら、「その日の気分で変わるけど......」くらいのセクシーな台詞を挟みつつ、「どっちかと言うと......ちょっとSだと思います」とかね。自称・Mの女性って男性にとって、「要するに受け身なのかな〜」くらいの印象で終わりがちですけど、Sっていうことでちょっと想像を駆り立てられればいいですよね。