氷室京介を卒業できない俺は、BOØWYを想い立飲み
男なら白いTシャツをシンプルに着たい。ヘインズなどの3枚パックをよく着るが、今回は古着のノーブランドだ。
今日の気分はロックということで黒パンに黒ブーツ。愛すべき氷室京介が、ライブ活動にピリオドを打つ特別な日だからだ。そうLAST GIGS。東京ドームの初日。
つい東京ドーム前でもアニ散歩ポーズになってしまう。待ち合わせの干場編集長も来ないので、俺はいつもの立飲みに。すぐ横の東京ドームシティ内にある黄色いビルに行ってみた。
ここには場外馬券場があり一階のフードコートは競馬ファンが多く、昭和感も味わえる。東京ドームライブ前のサク飲みにはベストスポット。ここで別チームの友人と待ち合わせすることに……。
その友人は、雑誌やTV等で大活躍していて、飲み友でもあるモデルの倉本康子さん。筋金入りのBOØWY好きで、一緒にカラオケに行くと必ず一緒に熱唱している。ライブハウス東京ドームを前に気合いが入ってきた。
ここでやっと干場編集長が登場。「え~っ!?」 まさかのVネック白Tペアルック(笑)。氷室京介が黒のタンクトップか黒のTシャツを着てくるだろうだから、敬意を表してあえての白Tシャツにしていた。やはりロックな気分ということで、兄弟舟魂が通じたのか?
生ビールと煮込みでBOØWY話が盛り上がり、ついつい酒がすすむ。美味すぎる!! ここの煮込みは、あなどれない酒場クオリティ。気分はロックでも飲みは昭和スタイルが俺流。
気分が盛り上がり、俺は今すぐオリジナル記念ロックTが欲しくなった。でも、グッズ売店に行くのもかったるい。ということで、お店でマジックを借り、倉本康子さんに即席で書いてもらうことに……。こんな自由な気分もロックだ。「センキュー倉本さん、さすがセンスがいいぜ!!」(氷室京介風に)
俺だけのLAST GIGS Tシャツで飲むビールは格別の味だ。立飲みが楽しすぎるが、公演時間がせまってきたので東京ドームへ移動することに。
干場編集長とセンキュー東京ドーム!! ついつい名曲『NO.NEW YORK』を口づさんでしまう。「ホッシー☆になるだけさ~♪」なんてね(笑)。
5万5000人が総立ちの夢のような最後のライブが終わってしまった。ANGELの時に降ってきた演出の銀テープは宝物。1曲目のDreamin’で涙が出た。
高校生の時、バンドでこの曲をコピーした思い入れのある青春の曲。18歳の俺が今の俺を見たら何と言うだろうか……。そしてBOØWY の曲全てに当時の思い出が蘇った。
初日最後のソロ代表曲、SUMMER GAMEでは涙ぐみ歌えなくなる氷室京介を、はじめて見た。もう二度と生の歌声が聞けないなんて。
初日公演が終った翌々日、ヒムロス(氷室京介ロス)状態の中、幸運なことに最終日も見ることが出来た。1人で見た本当のラストソングは、ソロではなくBOØWY の曲、『B・BLUE』だった。ロックなのに泣けた。
俺はやっぱり氷室京介とBOØWYを一生卒業できない。
35年間ありがとう、氷室京介。そしていつの日かやぶれた翼でもう一度翔ぶ日まで。
手書きのLAST GIGS がロックなオリジナルTシャツ。安価な古着や3枚パックなら、その日の気分で手書きも悪くない。ライブだけでなく記念イベントとか、あまり深く考えずノリで書けば自分だけの宝物となるはず。
Photo & Text:Eiji Katano
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今回のアニキおすすめの店
「Paddock」
東京都文京区後楽1-3-61
Tel. 03-5800-9999
営業時間・定休日 中央競馬、地方競馬に合わせる
プロフィール
片野英児(かたのえいじ)
1968年生まれ。昭和とメンズ服飾を愛してやまない47歳。小誌編集長の干場(ほしば)がアニキと呼んだことから、いつしかアダ名がアニキに。趣味は、スナックで昭和カラオケ。呑みすぎると、歌いながら、なぜか干場と泣き合う熱き男。好きな場所は軍艦島。