お見合いルールは婚前交渉禁止? 結婚が全てなのか? 絆も多様性を持つ時代なのではないか。
「未婚当然時代」。適齢期がくれば男は妻を娶り、女は嫁ぐだなんて、遠い過去の話。世の中は「結婚しないのも当たり前」の時代になってきつつある気がします。配偶者がいなくても、子供がいなくても、孤独にならずに生きて行く方法はある。そう、人との繋がり、絆を「婚姻関係」だけに求める時代は、終わりつつあるのです。
...とは言え、周囲を見渡せば、結婚に焦る男女は多い。
そこで今回は、「未婚当然時代」を著し、大勢の未婚者をインタビューしてこられたにらさわあきこさんに「結婚」「未婚」さらには「モテ」についてのお話をうかがいます。

ーなぜ著書を執筆されようと思われたんでしょうか。
私は普段から恋愛や結婚について取材・執筆しているのですが、取材をしていると、結婚していないことに負い目を感じている人がとても多いと感じるんですね。例えば、初対面でまず「なぜ自分は結婚していないのか」という説明から話を始める人がいたり...。でも、実際に未婚率は年々高くなっているわけですから、「未婚であること」はもはや「当然」。この事実を未婚者はもちろん、既婚者の方もまずはしっかりと受け止めていただいて、そのうえで「いかに人との繋がりを持っていくか」を考える時代に来ているんじゃないかと思ったんです。
ー結婚に焦ることのデメリットやリスクについて教えてください。
誰かと「繋がり」を持とうとした時に「結婚」のみに主眼を置いてしまうと、もしかしたらその相手が「友達としてとても大切な存在になる人」かもしれないのに「結婚に合わない」「婚活に無関係」などという理由だけで関係を絶ってしまうことがある。結婚だけに捕らわれていると、「結婚できる人以外には興味が持てない」という精神状態に陥ることがあるからです。だけど、それではもったいないですよね...。もちろん、結婚を意識して行動をした結果、伴侶を得る以外にもかけがえのない親友が得られたなどの新しい出会いがもたらされることもあるので、意識次第だとは思いますが。
ー著書「未婚当然時代」には、結婚相談所においては男性優位と書かれていたのが興味深いと思いました。
そうですね。一般的な出会いの場では、「男性が女性に声をかける」など、どちらかというと女性優位な場合が多いと思われていますが、結婚相談所においては男性が優位です。というのも、入会するにあたって、男性には正社員であることや一定の収入が求められるので、入会の敷居が高くなり、その結果男女比率が「3:7」程度になっているからです。でも、男性にとってそれが良いのかというとそうとも言い切れず、選びすぎてしまって全く決まらない...というケースも多く見られます。
ーでは、どうすればいいんでしょうか?
男性には、広く女性を愛する心を持ってほしいと思います(笑)。広く女性を愛せるようになれれば、モテますし。というのも、「モテる男性」というのは、ほぼ例外なく、...