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電力自由化で【損をしない】選びかた!
電気代で【得する】にはどうすれば良い!?

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エネチェンジ・広報が教える「電力自由化」のこと

電力供給の地域独占時代が、2016年4月1日、今まさに終わりを告げた。我々は「電気」を買う会社を自由に選べるようになる。都民が電力供給を受けている電力会社と言えば「東京電力」。関西なら「関西電力」。この常識が、今まさに変わろうとしている。

電力自由化。

ヨーロッパでは90年代からすでに行われていたこの政策であるが、日本では約20年もの間、海外の先行事例での問題点などを研究をしながら段階的に進められてきた。特に、国民全体への影響が大きい家庭向けの小売部門については慎重に議論がなされてきた。しかし、震災の影響を受け、「電力小売完全自由化」に向けた議論は一気に加速した。

しかし、迷う。安くなるとはいえ、迷う。なにせ、関東だけでも選べる電力会社は20社以上もある...。「ええい、面倒臭い。この際これまでと同じで良いではないか」 「電気代節約のことなら妻に任せてしまえ!」と混乱気味の皆様。ちょっと待った! 妻がいる人は、まだいいだろう。しかし、独身貴族の40'sはどうすれば...!? そこで、朗報である。

エネチェンジ株式会社が、「電力比較サイト」なるもので、あなたにピッタリの電気料金プランを試算してくれるというのだ。

エネチェンジ株式会社 代表取締役社長 有田 一平さん

診断はカンタン。郵便番号、現在の電力会社、現在のプラン、アンペア数、世帯人数、昼夜の生活スタイルなどの情報を入力するだけ。インターネットでの診断だけでは不安、という人には電話にて「でんきコンシェルジュ」なるお洒落なネーミングのカスタマーサポートチームが、あなたのお家の電力のことを手取り足取り教えてくれる。

本日はそんな、電力自由化に混乱する我々を助けるべく、エネチェンジの広報・荻原朋実さんに、「実際のところ、電力自由化は得なのか?」「リスクはないのか?」「オール電化の場合は?」「契約金、違約金の発生は?」「引っ越しの場合の対応は?」などなど、電力自由化における不安要素を、電力自由化のアレコレを、あますことなくお伺いした。

エネチェンジ株式会社 広報・マーケティングマネージャー 荻原朋実さん

ーそもそも、電力自由化はいつから始まるのでしょう?

2016年4月1日からです。お申し込み・契約から2週間程度でデジタル式の電力メーター「スマートメーター」への切り替え工事が完了し、スマートメーター設置後最初の検針日以降、新しい電力会社からの電力供給を受けることができます。

ーそもそも、なぜこの電力自由化が施行されたのでしょう?

地域独占は「戦後、電力を安定的に全世帯へ供給することが何よりも大切である」という時代には必要なシステムでした。ですが、現在は安定的に電力供給されるのが当たり前になり、また人々のライフスタイルも多様化しました。そこで、様々なライフスタイルに合わせた電気料金プラン選びができた方が、消費者にもメリットがあり、また企業間の競争により、電気料金が抑制されたり、より良いサービスが生まれたりすることが期待され、電力自由化が施行されることになりました。

ー電力自由化は電気代が下がりお得になるというイメージがある反面、電力会社の倒産リスクや停電リスクなどが心配です。

停電リスクはこれまでと同程度にしかありません。つまり、電力会社を変更したからといって、停電リスクが増えるというものではないんです。というのも、今回、電柱や電線を管理している送配電部門は自由化されず、これまでと同じく東京電力など地域の電力会社が担当するんです。つまり、契約している電力会社によって電気の質が異なったり、停電しやすくなるということはありません。また、2020年までの経過措置期間は、万一契約している電力会社がなんらかの理由で一時的に電力を供給できなくなったり、倒産してしまったりした場合も、従来の地域の電力会社から電気を供給してもらうことができるので、電気がいきなり止まってしまうということはありません。ただ、倒産の場合は「新たな電力会社と契約しなければならない」という手間の面でのリスクはあります。

ーアメリカやヨーロッパではすでに電力自由化が始まっていると伺いましたが。

はい。自由化によって諸国では様々な問題も起きました。例えばカルフォルニアの例では、一部の電力会社が「より高く売れる時に電力を売りたい」と価格操作をしたり、燃料費の高騰や猛暑などの要素が重なったりして停電が頻発する、という大規模な電力危機が発生しました。日本はそのような先行事例を研究した上で制度設計がなされているので、同様の問題が起こる心配はありません。

ー実際に、「電力比較サイト」で診断したのですが、年間1万円お得になるプランから、3千円しかお得いならないプランまでありました。もちろん安いものを選びたいのですが「安かろう悪かろう」ではないのかと、心配です。

その心配はないです。というのも、「電気」の質は、会社によっての違いは全くないんですよ。ただ、契約内容をしっかり確認していただく必要はあります。企業によって、解約時に違約金が発生したり、契約時の事務手数料がかかったりすることもあるので、しっかり契約内容を確認し契約することが大切です。他には「車に乗るのかどうか」「オール電化なのかどうか」などによって、選ぶべき電気料金プランは違ってきますので、「電力比較サイト」で診断してもなお迷う方は是非、当社の「でんきコンシェルジュ」までお気軽にお問い合わせください。

ー「電力比較サイト」の診断において、使用している「アンペア数」の質問がよくわからなかったのですが、どこを見れば自分の使用しているアンペア数が分かるのでしょうか。

現在契約している電力会社(関東なら東京電力)から送られてくる、検針票(電気使用量のお知らせ)があると思うのですが、そちらにアンペア数が記載されています。「電力会社」「アンペア数」「1ヶ月の電気代」が分かり、あとはご自身のライフスタイルさえ入力していただければ正確に電気料金比較ができるようになっております。

ーオール電化の場合は、選択肢が少ないと聞きました。

そうですね。オール電化の場合は選択肢が少なく、また現在の地域の電力会社が提供している価格が非常にお得なので、現状ではそれ以上お得になるケースはほとんどないと言えます。ですので、オール電化の方は、ほぼ迷わずこれまで通りの電力会社で良いと思います。ただ、地域によってはオール電化向けのプランを提供している新電力会社もあるので、チェックしてみてください。

ー違約金、解約金がかかる電力会社があるとのことですが、引っ越す場合などは違約金を払わねばならないのでしょうか。

いいえ。「引越し」が理由で、引っ越し先に契約していた電力会社の選択肢がなく止むを得ず電力会社を変更しなければならない場合は、政府のガイドラインでは違約金は発生しないという取り決めになっています。ただ、引越し先でもこれまでの電力会社を使用できるのに、あえて違う電力会社を選ぶような場合は違約金発生の対象になる可能性もあります。

ーFORZA読者は、ひとり暮らしの独身40's、彼女と同棲している40's、妻子持ち40'sなど、その属性は多岐に渡るのですが、どの属性がどのような電力を使用すべき、というような基準はありますか?

これは、ライフスタイルの違いによって最適なプランは違ってくるので、診断していただかなければ何とも言えません。ただ一つ言えるのは、家族の人数が多い世帯の方が電力自由化のメリットが大きいということです。これまでの規制料金では、省エネを促す観点から電気は使えば使うほど単価が高くなる設計になっていたので、今回の自由化で登場したプランには電気使用量の多いご家庭にメリットが大きいプランが多く、ひとり暮らしですと元々使用する電力が少ない分、割引額も自ずと小さくなります。ただ、電力会社を乗り換えることにより他のサービスとのセット割引でお得になったり、ポイントカードがたまったり、ガソリンが安くなったりという特典もあるので、携帯電話やガスなどセットにできるサービスがあるか、ポイントカードを使用するか否か、車を運転するか否かによっても診断結果は変わってきます。ですので、一度ぜひエネチェンジのような電気料金比較サイトでシミュレーションしてみることをおすすめします!

ー「面倒なので東京電力のままでも良い」という人も多いと思うのですが、そのままでもお得、というケースもあるのでしょうか。

これまで通りの料金プランを利用できるので損はしないですが、例えばH.I.Sのように電気の使用量に関わらず一律5%OFFというプランもあるので、今よりお得になるプランはあります。ただ、オール電化の場合はやはり今までのプランがお得なケースが多いですし、東京電力の場合は新プランに変更すると、Tポイントカードやポンタカードが使用可能になるというメリットもあります。ですが、ポイントがたまるからといって、切り替えて必ずしも得になるわけではないので、やはり「電力比較サイト」で比較していただくことが一番確実かと思います。また、一人暮らしで元々電気をあまり使用されない方は、お得になる金額も少ないので、契約などの労力を考えるとそのままで良いと思う方もいらっしゃるとは思います。ただ、契約の際にこれまでの電力会社の解約手続きをする必要はないので、実はそれほど労力がかかるものではありません。これまでの電力会社の解約手続きは、新たに契約する電力会社が代行するという仕組みになっています。

ー「電力自由化」に伴う「詐欺」が横行しているという話を聞いたのですが。

はい。「電力自由化に伴い工事が必要なので、工事費を振り込め」等という詐欺が横行しているようですので、十分にご注意ください。また、「電力自由化に伴いソーラーパネルを設置する」等という詐欺ではないにしろ便乗商法もありますので、ご契約される前によくよくご検討されることをお勧めします。また、親族にお年寄りがいらっしゃる方は、このような詐欺の被害に合わないよう、しっかりと見守ることも大切ですね。

実際に、比較サイトを使ってみた
〜世田谷区在住・独り暮らしの場合〜

1.自宅郵便番号を入力する。(例:世田谷区 三軒茶屋)
2.いまの電力会社名、プラン名、アンペア数、電気料金を入力する。(電力会社から毎月送付されている書類にアンペア数等の記載がある。)
3.家庭の特徴を入力する。
4.生活の時間帯を入力する。
5.診断結果が表示される。1位〜27位までのプランが表示される。(世田谷区、独り暮らしの場合。1位は年間にして、9085円もお得である。)

また、1年間の電気使用状況をグラフで見ることもできる。

今回の場合、2位は年間7332円お得、3位は4097円お得と、1位〜3位、それぞれの金額に大きな開きがあった。

電力の質は変わらないものの、お得額の内訳は何であるのか、違約金の有無、契約手数料の有無などをよくよく確認し、分からない場合はエネチェンジのでんきコンシェルジュに相談し、より自身に合ったプランを選ぶことをオススメする。

...広報・荻原さん曰く、「家族が多ければ多いほど、電力自由化によりメリットを享受できる」とのこと。そうだ。電力自由化に向けて、結婚だ! 出産だ! 家族を増やそう!プロポーズをしよう!

そう、電力自由化は、家族を増やす口実にもなり得るのかもしれない。FORZA読者40'sの皆々様、いつまでもモテるからとて、家族を増やすことを先延ばしにすべからず。

なにせ、電力自由化はすぐそこに迫っているのだから。

Text:Yuko Nishiuchi
Photo:Tatsuya Hmamaura
getty images

▶︎エネチェンジ株式会社「電力比較サイト」
https://enechange.jp

【ライター:西内悠子】
1988年、兵庫県西宮市出身。同志社大学文学部哲学科卒。avexへの就職を期に上京し、3年半のOL経験を経てフリーライターとなる。在学時に自身のアメーバブログが大学生ランキング1位を獲得。会社員時代、dマガジン「Hot-Dog PRESS(講談社)」にて「おじさんハンター」として連載をしていた。

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