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LIFESTYLE

【連載】拝啓、40男(イケフォー)諸君。
『最近、誰かを口説いてますか?』
Vol.8 "陸の孤島"に名店あり!白金の「牛泥棒」で牛串ライブ<後篇>

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大人の店を求め、あえてアクセスの悪い地へ

"陸の孤島"白金にある牛串店「牛泥棒」。大正12年に建てられたという店は、レトロでオシャレ。目の前で牛串を焼いてくれるライブ感が楽しい、大人の牛串屋です。おいしい酒、料理を頂けば、同伴者との会話も弾みます。しかし、しばらくして気付きます。何気なく座ったカウンターですが、どうもちょっと違います。

まずこの丸椅子。高さが調整できるのですが、よくある丸椅子よりも低いです。そして座面が広め。どっしりと座れ、足もしっかりと地面につくので、座り心地がとてもいい。長時間座っていても疲れません。

タイル張りのカウンターは手をつくととても気持ちいい。また、床には所々に石が埋め込まれ、滑り止めにもなっています。

古民家のリノベーションということだけに目が行きがちですが、単にレトロ感を演出しているだけではありません。カウンターや椅子の高さ・材質、床にまでこだわり、客にとっての利便性、快適さもしっかりと計算されています。

ちなみに、2階は10名前後のパーティーでも利用できる個室になっています。大正の雰囲気をそのまま残したかのような趣のあるデザイン。ここが白金だということを忘れてしまいそうです。

牛串のあとは2階のバーへ

それにしても、なぜこの場所で、この物件で飲食店を出そうとしたのでしょう。「牛泥棒」店長の金成休さんに話をうかがいました。

「20~30年、借り手がつかなかったボロボロの物件をリノベーションしました。この物件自体もそうですし、白金という場所もそうですし、正直、最初は『なんでこの場所!?』と(笑) だけど、落ちついた白金という地で、こういうレトロな店というのも面白いですよね」

また、牛串というのも変わっています。焼肉屋でもよかったはず。

「牛の生産者とつながりがあって、それを活かした店を出そうと思ったんです。ただ、焼肉屋はいっぱいあるじゃないですか。それだと面白くない。そして、いろいろな部位を楽しんでもらいたいと思った時に、じゃあ串にしようと。柔らかい部位、特に内臓は串に刺すのが大変ですが、一番いい状態で、牛のいいところを全部持って行ってもらおう、ということで店名を『牛泥棒』にしました」

確かに、デートで焼肉屋もいいですが、それほど多くの種類は食べられません。しかし、串になっていれば、二人で行ってもいろいろ食べられます。また、串なら女性でも食べやすい。

ちなみに、焼き台がしっかりと煙を吸ってくれるので、臭いはあまり気になりません。これも特に女性にとっては嬉しいことでしょう。

さて、ひと通り料理を頂きました。2軒目はどうしましょうか。タクシーで恵比寿や広尾に出る? いえ、ちょっとお待ちを。そのまま2階へ上りましょう。2階にはバーが併設されています。「Bar トナリ」です。

これまでとは打って変って、落ちついた雰囲気です。ただ、柱や天井の梁がレトロ感を漂わせ、老舗のバーにでも来た感覚に陥ります。

さっぱりとしたカクテルを1、2杯飲み干せば、酔い加減もちょうどいい頃合い。牛泥棒のあとは、少々ほほを紅潮させた彼女のハートを盗んで下さいませ!(笑)

>>篇:大人の店を求め、あえてアクセスの悪い地へ<<

Text:Hiroshi Goto(Kanzo_Koshi)
Photo:Asami Kikuchi
Arrange:media closet

牛泥棒
東京都港区白金5-10-12 1F
03-6447-7670
18:00~翌3:00
定休日/年中無休
「Bar トナリ」は日曜日休。月曜日が祝日の場合は振替で月曜日休。



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