ML改めGLEにとびきり
お洒落なクーペが登場!
モータージャーナリスト九島辰也が、イケフォーへ向けたクルマ選びを提案する新連載をスタートさせます。格好よくて、走りがいいだけではない、ミドルエイジのライフスタイルをより楽しく、豊かにするクルマ生活を考えます。題して、「イケてるクルマ選び(略してイケクル)」。記念すべき第一回は、メルセデス・ベンツのミドルサイズSUV、GLEクーペ。オーストリア西部で開催された国際試乗会からお伝えします!
ミュンヘンから南下したオーストリア西部にキッツビュールという街がある。アルプスを臨むそこはインスブルックと並ぶ高級スキーリゾートとしても知られる。日本では“ファミリー”のイメージが強いスキー場も、あちらではセレブの社交場となるようだ。
そんなエリアでメルセデス・ベンツの新しいSUVのメディア向け国際試乗会が行われた。時は6月末。緑輝くゴルフコースを横目にしてのイベントである。う~ん、プレーする時間がないのが残念…。
目の前に並んだのはGLEとGLEクーペというモデル。馴染みのない名前と思うかもしれないが、要するにMLのモデルチェンジに当たる。メルセデスは新たなネーミングでSUVのラインナップをわかりやすくしようと考えた。今後は頭に“GL”が付き、その後にセダンファミリーのように“S/E/C/A”がつながる。よってEクラスのポジションにあたるMLはGLEと呼び名がついた。そしてその派生モデルとして、GLEクーペなるものが追加されたのだ。
目玉はやはりクーペ。SUV然としたスタイリングからスポーティなものに進化した。当然カーゴは通常のカタチより狭くなるが、より個性は際立つ。「他人と同じじゃ嫌っ!」という方にはうってつけだ。それに走りもスポーティ。この巨体をレーシーなエキゾーストノートとともにドーンと加速する。昨今のメルセデスは走りにやんちゃな面を見せるが、こいつも例に漏れない。かなりアグレッシブにアルプスのワインディングを駆け抜けた。
エンジンの種類がガソリン、ディーゼル、それにAMGのハイパワーバージョンと幅広いのも特徴。クーペではないスタンダードボディの方にはプラグインハイブリッド車も用意される。その辺の対応振りをインタビューすると、世界各国のニーズに応えるためと話してくれた。その国の環境に見合ったものを投入するわけだ。ちなみに、日本にはV6のガソリンとディーゼル、それとAMGが導入される…らしい。個人的に気に入ったのはGLE350dクーペ。好燃費を期待するだけでなく、昨今のディーゼルは走りに妥協はない。
Text:Tatsuya Kushima
イケフォーのライフスタイルをより楽しく、豊かなものとするであろうGLEクーペ。ボディカラーによって印象が変わる。レッドは女性にも似合いそうだ。
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ダイナミックな走り。新たなメルセデスをご覧あれ。