ドラマ「不適切にもほどがある!」が先週最終回を迎えた。チョメチョメなどという「死語」をエンターテイメントとして楽しんだ、あるいはバブル期を思い出して気恥ずかしくなった方も多いのではないか。
そんななか、バブルとは地続きの人生を送り続けている人もいる。
関東地方の政令指定都市にあるタワーマンションに住む、倉本康二(56)、はるか(55)は、しかしいまなおバブルの香りを強く漂わせる夫妻だ。
「あの頃はメッシーが連れていってくれる高級レストランでシャンパンを浴びるように飲んで、ディスコに行って、結局朝まで飲んで。
休日はゴルフ、スキー、海外旅行のサイクルでしたね。しかもどんなときもオトコがお金を払ってくれたんですよ。そんな日々を過ごしていたからか、親になってからなんかもうつまらなくって」
青田典子顔負けのボティコンシャスなファッションがトレードマークのはるかは大手商社に勤めるものの、キャリアは追い求めていないという。
「仕事は嫌いじゃないですよ。かといってバリキャリになりたいわけでもなかったんですよね。家も親が所有するマンションだから、家賃もかからないし」
今もバブルを地でいくような女なのである。
「僕はキャバクラが大好きなんです。もう中毒ですね、これは。妻も僕の性癖を理解しているからか(笑)、それについては何も言いません。キャバクラ通いはライフワーク?って感じです」
ヘラヘラ笑う康二も風間トオルに似た、いかにも広告代理店!といった風貌。彼もまた、バブルの恩恵を存分に受けてきた世代である。
ちなみに彼ら、近所では性に奔放な夫妻として知られているようだ。
特にはるかについては「知らない男が運転する赤いフェラーリから降りてくるのを見た」「毎週のようにホテルで密会している」「週末は子どもを置いて男と旅行に行ってるらしい」など、一昔前の昼ドラみたいな噂が尽きない。
当の本人に聞いてみるとあっけらかんとした答えが返ってきた。
「実際、遊ぶ男はいますよ。旦那も若い女の子に夢中なのでお互い様って感じ。でも離婚とかは全く考えていません。旦那とも普通に寝ますしね」。
しかし、バブルはいつか弾けるもの。この夫妻にとってもそれは例外ではなかったようだ。
ライター 中小林 亜紀