子育てママというキーワードが話題を集めている。元アイドルのSNS投稿がきっかけだ。危機管理コンサルタントの平塚俊樹氏はこう話す。
「アイドルグループSDNの元メンバー実業家の光上せあらさんが外出先の病院で子どもが触ってしまった商品の買い取ったとSNSにサンドウィッチの写真をアップ。その後のブログで、世の中こ連れママに厳しすぎないか?とあげたことで火がついたようです」。
SNSやコメント欄などに現役ママたちの書き込みが数多くされている。
「きちんと子どもをみていなかったことが原因で形が崩れたのだから、買い取るのは当然だという声が多いですね。それと同時に子育てママがみんなが同じように思っていると思わないでほしいと声をあげています」。
小さな子どもを連れての外出は想像以上に大変だ。だからといってすべてのことが許されるわけではない。多くの子育てママはそのことを理解している。ただ、同じように理解していない常識はずれのママも中にはいるようで…。
今回はそんな常識はずれのママをよく見かけるというあるスーパーの店員から話を聞いた。
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富山光さん(仮名・54歳)は、近所のスーパーでパートをしている。自身も子育て経験のある女性だ。
「我が家はすでに大学生と社会人です。小さかった頃を懐かしく思う反面、大きくなってよかったと思うことの方が多いかな」。
光さんの働くスーパーにも子ども連れは多い。
「きちんとしている親御さんももちろんたくさんいます。逆に言えば、そういった方の方が多い印象です。ただ、なかにはとんでもない人もいるんですよ」。
店内を走り回る、お惣菜に触る、フルーツを落とす、買ってもいないお菓子を開けようとする…。これが日常茶飯事だと話す。
「ずっと子供を見ているのが大変だということは私も理解をしています。ただね、だからといって迷惑行為が許されるわけではないんです。私たちの頃はなんて言うのはいやですけれど、もっと厳しく言いつけていましたよ。店のものを触っちゃいけないのはもちろんですし、レストランなんて大きくなってからじゃないと連れて行けませんでしたよ」。
ママたちに窮屈な思いをしてほしいわけではない。ただ、と光さんは言う。
「ルールはルールなんです。ルールを知ることは社会で生きるのに絶対必要なことだと思います。それを教えるのが親の役目でしょう?1番可哀想なのは子ども。ルールを知らぬまま大人になるなんて不憫すぎます。ルールを教えないってもはや虐待に近いんじゃ?そう思った出来事がこの間あったんです」。
光さんはお菓子の品出しをしていたという。
「グミやチョコレートなど、比較的小さなものを出す作業をしていました。すると小学生と幼稚園くらいの兄弟がやってきたんです」。
光さんの視界に入ってきた兄弟は、棒付きのキャンディを見ていたらしい。
「いろんな味があるのでそれを見ていたんだと思います。近くに母親の姿が見えなかったこともあり、注意深く見ていました。トラブルが多いので店舗の方でもそういうお達しが出ていたので」。
すると弟の方がキャンディを開けようとする仕草を見せたという。