「とんでもない数の動画があったんです。現在の姿とか、奥さんとかいうタイトルのものもありました。恐る恐るひとつ観ましたが、それだけで本当にあの日を思い出すくらいの恐怖で、その先は観ることができませんでした。ただ、とにかくたくさんのそういう動画があるということが理解できました」。
律子さんは夫と相談し、次男に話をしたという。
「こんな動画ばかりを観ていたら、これが日常になってしまうんじゃないかという恐怖がありました。息子には観ないようにと注意するのではなく、あなたが観ている動画はすべて実際にあった事件でとても残忍なものであること。決して身近なものではないこと。こういう動画を観ることがどういうことにつながりうるのか、自分で考えることを伝えました。次男はその場では神妙な面持ちでしたが、本当に伝わっているか、不安は尽きません」。
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