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さすがに大人の方でいないとは思いますが……
スーツのしつけ糸、ちゃんと取ってますよね?
最近巷でよく話題に上がるマルジェラの四つ糸など意味が込められている場合はさておき、スーツのしつけ糸はちゃんと取ってから着るものです。
ですがしつけ糸の本当の役割を知っている方は実は少ないのではないでしょうか?
しつけ糸はたいていの場合、以下の四ヶ所に施されています。
・ベント(ジャケットの後ろの切れ目)
・腰ポケット
・胸ポケット
・ショルダー部分
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これらはすべてスーツの可動域とも言える場所です。つまりひらひらと動く場所。ちなみにベントとは乗馬がしやすいように切れ込みを入れたことが由来。その名残です。
スーツが人の手に渡るまでにその形状を美しく保つために、これらの部分が動かないように固定しておくのがしつけ糸の役割なのです。
なので着用する時にはこれらのしつけ糸を切らないとスーツの機能性が完全に発揮されることはないということ。しっかりと切っていきましょう。
ただジャケットやスーツの腰ポケットのしつけ糸は切らないという派閥もあります。
それはジャケットのポケットは装飾的な意味合いが強く、物を入れるとシルエットが崩れてしまうため、あえて封印するため。
たしかにスーツのポケットに物がごちゃごちゃと入っている人はなんだか忙しない印象が。
紳士たるもの、ポケットにはなにも入れてはいけませんよ!
TEXT:FORZA STYLE
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