「制服販売のみを行っているようなお店です。近所の中学や高校など、いくつかの学校の制服を販売してる様子でした。制服販売はあらかじめ予約制。当日は、5分前くらいに着くように家を出ました」。
到着すると前の客がまで採寸をしていたという。
「入店した瞬間から感じがいいとは言えませんでした。ぶっきらぼうにちょっと待ってて!と言われて…。店にいたのは、ご夫婦と思われる60代のおじさん店員とおばさん店員。おじさんの方が女の子の採寸をしていて、その光景にちょっと違和感を覚えましたね」。
現代は制服にもジェンダーレスが取り入れられている。女子生徒であっても制服にパンツを選ぶことができるところが増えているそうで玲子さんの娘もパンツを購入する予定だったそう。
「うちの娘はジェンダーという概念では女性だと思いますが、スカートではなく、パンツを選びたいと話していました。小学生時代、スカートを履く習慣があまりなかったこともあるのかも。私的には寒さもあるし、パンツでもいいのではと思っていました」。
いざ採寸の番が回ってきて玲子さんの娘が、店員にパンツでと伝えると態度がさらに悪くなったというのだ。
ーえっ?女の子なのにパンツ?
「ちょっと驚いてしまいました。学校側はどちらでもいいと言っているんだから、どれを選ぼうと娘の自由じゃないですか?お金を出すのはこちらなんですし」。
平塚氏は語る。
「ジェンダーに凝り固まっている販売店のスタッフさんは、新しい時代の波から置き去りにされているのでしょう。しかし、これから先が思いやられます」
いかがだったろうか。皆さんにも同じような体験をした記憶があるかもしれない。
【次回】では、横柄な店員の態度に辟易した玲子さんと、親娘が撮った行動をさらに詳しくレポートする。
取材・文/悠木 律
1
2
RANKING
2
3
4
5
2
3
4