メルカリやヤフオクは、お金稼ぎのツールになりつつある。不用品をお金に代えるだけでなく、せどりや転売をメインに行っている人も多い。危機管理コンサルタントの平塚俊樹氏はこう話す。
「転売が問題になることも多いですよね。今年に入ってからも図書館から無料でもらってきたいわゆる除籍本を販売が横行していると話題になりましたね。そのほか人気アイドルのグッズなどが定価よりも高い値段で取引されている話題もよく目にします。転売自体を取り締まる法律はありませんが、明らかに商売である場合、古物営業法違反の罪に問われる場合もあるので注意が必要です」。
実はそんなネットオークションで今、あるものが取引されているらしい。
「ブルセラって覚えていますか？女子高生たちから制服や下着などを買い取り、販売していたアレです。アレと同じようなことが行われているらしいんです。メルカリをはじめとするオークションサイトでは、制服や水着などは出品禁止ですが、その目を掻い潜ってというわけです」。
今回は、そんなメルカリブルセラに出品する人に偶然遭遇したという母の告白だ。
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©︎GettyImages
鳥山華さん（仮名・38歳）は、保育園に通う娘と小学生の息子を持つ母だ。普段はパートをしているそう。
「近所のコンビニで働いています。妊娠を機に仕事をやめましたが、そろそろ復帰を考えています。本当に2人子どもがいるといくらお金があっても足りない…。大きくなるに連れて、習い事も増えるでしょうし、本当にカツカツです」。
東京で暮らしている華さん。節約が基本でスーパーを2軒はしごすることもあるそうだ。
「夫は同級生で真面目に働いてくれていますが、年収が一気に上がるようなことは見込めません。2人で話し合って、下の子の小学校入学をめどに、正社員で働けるところを探す方向です」。
そんな華さんは最近驚いたことがあったという。保育園で出会ったママ友があるものを販売してお小遣いを稼いでいるというのだ。
「半年に1度くらい、数人で食事にいく仲間内の1人です。年齢は少し下で、彼女もパート勤めをしています。この話を聞いたのは、先月。実はそれ以来、連絡をとっていません。とんでもない話を聞いてしまったから…」。
なんとそのママ友が、ある副業に手を出したというのだ。
「先月飲みに行ったときのことです。毎月、カツカツだよね〜なんて、いつものように言いながらママ友4人で喋っていると彼女が、最近エステに行き始めたというんです」。
華さんは少し不思議に思ったという。
「その日に集まったメンバーはおそらく世帯年収が同じくらい。家計に余裕があるという感じじゃないんです。だからエステというワードが出てくるとは思ってもみませんでした。去年から通い始めたそうで、月1回、1万円だそう」。
