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「さすがに、ひどすぎないか?」イヤホンしながら爆走、あわやひき逃げ…商店街の60代が憂う、暴走自転車の「臨死体験」

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「自転車乗車禁止のアナウンスも流れていますが、注意深く聞かないとわかりませんよね。ただ、下手に注意して逆上されても困るなと少し迷いました」。

ちょうど正生さんたちがインドレストランの前に差し掛かったとき、彼が店から出てきた。正生さんはチャンスだと思い、彼に声をかけたという。

「ちょっと離れたところから、商店街のなかは自転車乗車禁止ですよと声をかけました。ところが、まるで反応がないんです。声が届いていない、そんな感じでしたね」。

不審に思った正生さんが目を凝らすと彼はなんとイヤフォンをしていたのだ。

「ちょっと驚きました。確かに街中でイヤホンをしている人は見かけますが、自転車乗車中もイヤホンをしているなんて。ただ、変だなと思ったんです。イヤホンをしていても周りの声は聞こえるでしょう?」。

しかし、彼は何事もなかったかのように自転車に乗っていってしまったというのだ。

後編】では、彼の耳に正生さんの声が届かなかった理由とこの後に起こってしまった事故について話を聞いていきたい。

取材・文/悠木 律



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