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LIFESTYLE 女たちの事件簿

【後編】「5時間もかけて何しに来た?」年末帰省もゲーム一色の孫と嫁。失われる「日本人らしさ」に60代姑げんなり。

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一方の嫁は、朱美さんに対し悪びれることも息子をしつけることもなく、出された物を飲み食いするだけだった。しかも、その後小一時間して居間を覗くと嫁と孫の姿はなく、客間で親子並んでうつぶせ寝の姿勢になりゲームに励んでいたという。

「私も真ん中の娘家族の到着とか、大掃除の残りとか料理とかいろいろやることがあったので、お喋りもそこそこに『じゃあちょっとゆっくりしててよ』なんて言ってその場を離れたわけです」

首都圏から5時間近くもかけて車に乗ってきた息子家族の旅の疲れを気遣った朱美さん。それでも思い切って、少しは何かを手伝ってもらえば良かったと後になって悔やんでいる。

思い返せば、以前の盆暮れの帰省中も妊娠中だったり孫が幼かったりで、手伝いをしてもらわなかった記憶がある。嫁の中では「夫の実家に帰省する=ゆっくりする」というモードが出来上がっているのかもしれない。朱美さんはそう解釈しようとした。しかし……。

「ゆっくりするために来ると決めて来ているならまだいいです。そこまで気を使わないでリラックスできるなら、我が家の居心地がいいという証拠ですもんね。それにしても、あのゲームへの依存度は異常です」



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